とっつきの悪い自分

7時半起き。

午前中、昨日やった仕事の結果を、依頼者のKさんに伝える。
「確認しました。いい感じですね」
彼はいつもそうやって、肯定的な言葉を添える。
イライラすることはないのだろうか?
あるだろう。
現に、最近体調を崩し気味のようだ。
夏風邪と言っていたが、激務の影響もあるだろう。

どんな時にも笑みを絶やさない生き方で、関わる人の気持ちを和ませる。
偉い人だと思うが、彼の辛さを救うのは誰だろうかと、時々考えてしまう。

自分は、そういう意味では、とっつきの良い方ではないと思う。
不意に毒を吐いたりするし。

考え事をしている時の表情は、微かに眉間に皺が寄り、目が若干三白眼気味になり、イライラして怒っているようにしか見えない。
だが、実際にイライラして怒っていることは、実はほとんどない。
そういう顔なのだ。

イライラして怒っている時は、表情よりも動作に現れるようだ。
深呼吸を繰り返し、まるで田園風景を眺めているかのように穏やかな表情を浮かべる。
もちろん、本当に穏やかな気分の時も、そういう表情を浮かべる。

しょせん、表情からはわからない。
喋ってみないと。

こんな自分なのに、Kさんは親切な言葉を投げかけてくれたりするので、とてもありがたいと思っている。

昼、メンテナンス中に軽いトラブル。
修復作業などをしていたら、あっという間に1時間が経ってしまった。

午後、別部署の作業をする。
頼まれているわけではないのに、やらないわけにはいかない作業。
やらないわけにはいかない状況を愉しむ自分も、いることはいるのだけど、自分に余裕がなくなると、そういう自分は消え失せる。
お盆明けに改修すると言っておきながらのばしのばしになっていたが、なんとか明日までには終わりそう。

仕事後、Kさんと駅まで一緒。
阿川佐和子『聞く力』を読んだせいかもしれないが、Kさんはインタビュアーに向いているかもしれない。
自分の話を面白がって聞いてもらっている、と、思わせるのがとても上手だ。

西友で買い物。
しめじ、舞茸、エリンギ、えのき、マッシュルームを買う。

年に何度と見られないほど、きれいな夕焼けだった。

きのこを全てつかって、カレーを作る。
昨日買ったなすを、醤油で炊き合わせにする。
夕食にそれらを食べる。

マクニールの『世界史』読み進む。
返却期限の関係で、急いで読まなければならないのがもったいないほど面白い。
文明の最も古い起源をメソポタミアにおいて語っているため、エジプト、インド、ギリシャ文明との関連性を、頭の中で整理しやすくなっている。
インドとギリシャが、次期はほぼ同じながら、違う発展の仕方をしたというところが面白い。