長財布にして、チラシ打ち合わせ

Amazonで買った長財布が届いた。
5年前の夏から、三つ折りの財布を使ってきた。
買った時の日記がこれ。
財布買う

この時まで9年間使っていた財布がどんなものだったのか、まったく思い出せない。
写真も残っていない。
自分の財布を写真に撮る奴はそんなにいない。

とにかく、2008年の8月終わりに買った財布をこれまでずっと使ってきた。
翌年の夏、パンツの後ろポケットに入れると、汗で皮革が変色しそうになった。
こいつはいけないと思い、次の年の夏からは、なるべく後ろポケットには入れないようにしてきた。

最近、同僚と財布について話す機会があった。
「お金持ちは長財布を使っているそうですよ」
同僚は言った。

財布の値段の200倍が、その人の年収になるという説がある。
嘘つけ、と思った。
イチローの財布は1000万円するのか?
ポルシェ並じゃないか。

200倍理論はまったく信じていなかったが、稼いだお金をきちんと扱うべきだという考え方は大いにうなずけた。
パンツの後ろポケットに入れたまま座るということは、お金様を尻に敷くという行為なのだ。
まして、自分の財布は三つ折り。
お金様の背骨をまずポキッと折り、さらに大腿骨のあたりをポキッと折って、だめ押しに尻に敷いていたわけだ。

良くないことだと思った。
それで長財布を調べた。
今週あたまに中野をうろついていたのも、そういう理由からだ。

お世話になった三つ折り財布から、長財布へカード類の引っ越しをした。
小銭はコインケースを別に買おうかと思っていたのだが、長財布の方が小銭の収納力に余裕があった。
財布を折らないためだろう。

最後に、財布に入れているカエルのお守りを引っ越しさせ、儀式は終了。
今まで使っていた財布は、妙に愛着もあるので、捨てずにとっておくことにした。

夕方6時過ぎに府中へ。
チラシデザインの件で細田君と打ち合わせ。

細田君がよく行くという、「海人」という沖縄料理の店に行く。
『トウガラシライフ』の、現在決まっている事柄を最初に伝え、あとは普通のさし飲みとなった。

店はあぐらをかいてテーブルで飲むスタイル。
飲み屋ビルの2階にあり、親しみが持てる感じ。
ラフティ、ゴーヤチャンプルなど、定番料理はもちろんうまかったが、島らっきょうと泡盛のコンビネーションにはうならされた。
延々と飲み続けられそうな組み合わせだった。

かつて細田君は、マグネシウムリボン旗揚げ公演時に舞台美術で参加してくれた。
その後、チラシデザインを2001年までやってもらってから、しばらくはマグ公演の作品には関わってもらわなかった。
こちらサイドが頼まなかっただけの話で、それには色々な事情がある。
2009年に『ジャック』のチラシを手がけてもらうことになった時、細田君は「またやれるんだ」と嬉しく思ったという。
嬉しく思ったと思われることを、嬉しく思う嬉しさというのもある。

今回のマグ不足は、本公演ではないが、それでもチラシは細田君に頼みたいと思った。
前回マグ不足では、色々あってとても頼める状態になかったのだけれども。
最近、過去公演の写真やチラシの整理をしていてつくづく思ったのは、チラシは集客だけが目的ではないということだ。
音楽だってそうだ。
そのアルバムを、ジャケットごと受け入れて好きになることを、我々は繰り返してきたんじゃないか。

ともあれ、チラシ作りのお願いができたのは、とても良かった。
さらに島らっきょうと泡盛という組み合わせを学べたのも良かった。
細田君の父君が、色々自分で作っちゃうタイプの人であると聞けたのも面白かった。

12時に店を出る。
国分寺までバス。
終電にきっかり間に合った。

1時帰宅。
どら焼きを食べる。

いつのまに時間が経っていて、3時就寝。