雨の初日

6時起き。
パンフレット、アンケート用紙、チケットの印刷をする。

パンフレットは特に多くの情報を載せるわけではなかったので、簡単なものになった。
チケットも簡単なもの。
アンケート用紙はあらかじめ用意してある。
印刷だけ。

途中、紙を複数枚巻き込んだため、印刷の反古がけっこうできる。
ローラーの掃除をしていないからだ。

9時、風呂に入る。
芹川にもらった入浴剤試す。
いくつ入れればいいのかわからなかったので半分投入。
薬効ではなく、香りを味わう類のものか。

10時半に劇場へ。
ハンバーガーとエビフィレを朝飯に食べる。

ギャラリーの藤田さんが、ゲネプロの時間を聞きに来た。
12時にやると答え、準備をする。

パンフ折り作業と客席作りをすれば、準備はほぼ完了。
客席に関しては、30席でぎりぎりいっぱいという感じ。

12時にゲネ開始。
客席に人はいないが、座っていたらどういう目線で芝居をすればいいかを考える。
藤田さん、シャッターを押しながら時折笑っていた。

ラストシーンは、友人からもらった箱をあけると、中にトウガラシがぎっしり詰まっていたという場面になった。
仕掛けがうまくいった。

「ネタバレしないように、ブログにアップしますよ」

藤田さんはそう言って上の階へ。

14時に受付手伝いの野崎くん来る。
我々が芝居をしている間、受付の番をしてもらうのだが、仕事らしい仕事があまりない。
実際にお客さんを入れてみないとわからないところもあり、説明が難しかった。

14時半開場。
外は雨。
漠の後輩、森さん来る。

予約数が24名ほどだったが、それでも客席はぎっしり詰まった感じがあった。
男性のお客さんが多かったためだろう。
客電が落ちる、客入れの音楽が上がるなど、芝居が始まる演出がない。
自分が舞台に出ていって、芝居を始めることで知らせないといけない。
いつもより大げさな足音で出てみた。

ベランダから登場人物が入ってくる場面に、お客さんは反応していた。
野宿のあたりから客席が暖かくなるのがわかった。

ラスト、
「どうすりゃいいんだよ」
というセリフとともに、裏で知恵ちゃんが電気を消す。
それが芝居終わりの合図。
再び電気がつき、
「ありがとうございました」
と例をすると、すぐに拍手が来た。
芝居の始まりと終わりは、きちんと伝わっているようで安心した。

雨は一向にやむ気配はなかった。
ATMへ行き、食事休憩をとり、18時半に夜の回開場。

綾香、仲澤さん、一哉さん、トシさん、谷中さん来る。
トシさん、雨の中を自転車で来た。
来る時は降ってなかったらしい。

友人清水、榊原来る。
もう一人、飯川くんは、遅れて入場するとのこと。
野崎くんに、対応をどうするかを伝える。

19時の回は30名を少し超えるお客さんが入り、役者が使う通路までぎしぎしの状態になった。
全ステージ中、外が暗くなるのはこの回だけだったが、ギャラリー内の明かりで窓の外に立つ役者は見えた。

冒頭からしばらくは、
(どうなるんだろう?)
という感じて見られているのがわかった。
百合香さんがパイナップルを持ってくるあたりから空気が和らいできて、野宿サークルの話あたりでお客さんは笑い始める。
マチネと同じだ。
その後は、パイナップル、回想、チョップ、鳴き声録音、野宿とロック、四国など、楽しんで見てもらえているのが舞台の上からでもわかった。

20時過ぎに終演。

綾香と仲澤さんから、誕生日プレゼントをもらう。
えびせんと、アーモンドのお菓子だった。
綾香、風邪をひいたらしく、マスクをしていた。

終演後、後片付けをし、初日打ち上げへ。
ATMにお金を入れ、少し送れて行く。
畠山くんとかっすんの席に座る。

トイレでトシさんと一緒。
「変に面白かったですよ」
と感想をもらった。

12時にお会計。
雨はやんでいた。

12時半帰宅。
疲れがどっと出てきた。
パンフレット、アンケート、チケットの追加印刷は明日の朝にやることにして、早々に寝る。