両国観劇、秋葉飲み

平木君客演の芝居を見に両国へ行くことになったので、開演より早めに行って久しぶりに「クインベル」で牛カツサンドを食べようと考えた。
11時に家を出て両国へ。
暑さは相変わらず。
だが空気は少し乾いていた。

最後に「クインベル」へ行ったのは3年前。
朝青龍の引退相撲を見に行った時だ。
もうそんなになるかと、電車の中でブログを確認しながら感慨にふける。

12時丁度に「クインベル」前に到着。
シャッターが閉まっていて、本日臨時休業との張り紙がしてあった。

残念だった。
食べログで、両国界隈のレストラン情報を探し、国技館向かいの「ステーキくに」へ行くことにする。

ランチタイムはコストパフォーマンスが高いとのことだったが、店のメニューにそれらしきものはなかった。
肉をグラム単位で指定すれば目の前でカットしてくれるようだったが、当然値段は高かったので、無難にハンバーグとカットステーキのセットを頼んだ。

肉は確かに美味かった。

コーヒーを飲み、しばらく涼んでから店を出る。
駅の南側に出て、京葉道路を渡り、平木君の舞台の会場へ。

倉庫のような建物をカフェスペースに改装したところだった。
受付に潮田君がいた。
開場まで少々お待ち下さいと言われた。

平木君がひょっこり出てきた。
「役者の待機場所が川原なんですよ」
そういって隅田川方面へ歩いていった。

岸田国士作品の連続上演だった。
ドリンクチケットでジンジャーエールを頼み、氷を溶かしながら本を読む。

芝居は、内容があまり頭に入ってこなかった。
客席と舞台スペースの区切りがなく、カフェの内装そのままに芝居をしていたので、演技スペースを視野で区切るのが難しかった。
平木君、ブライアン・ジョーンズみたいな髪型と衣装で格好良かった。

終演後、平木君と少し話して、劇場を後にする。
秋葉原へ。

PRONTOで時間をつぶし、6時前に「Krun117」へ
雑然としていて、ものが散乱しているカウンター奥で、豪介君は牛タンの仕込みをしていた。

カウンターに座りビールを頼む。
地下1階は小劇場になっていて、店は役者の控え室にもなっているらしかった。
出演している子役の女の子が午睡をしていた。

柿ピーをつまみ、店の様子を眺めながらビールを飲む。
豪介君は燻製の仕込みのため外に出て行った。

田和君という、漠の後輩がやってきた。
ニコニコしながら近づいてきたが、知っている顔じゃなかったので、戸惑いながら会釈する。
「トウガラシライフ見ました」
と言われる。

豪介君と3人でテーブル席に移り、ビールで乾杯する。
かっすんからメールがきて、今日来られなくなったとのこと。
『トウガラシライフ』出演者に、豪介君の店に行かないかと誘いメールをしていたのだが、結局自分一人だけになってしまった。

少しして、BEGINの比嘉栄昇みたいな男が店に入ってきた。
豪介君の事務所の後輩である藍田君だった。
「トウガラシライフ見ました」
彼にも言われる。

4人で飲みの続きをする。
田和君は学芸大の学生ではなかったが、漠を見に行って面白いと思い、照明の手伝いをするうちに劇団員になったという。
2007年度生という扱いだそうだ。
藍田君は11月に豪介君と一緒に役者デビューすることになり、その舞台の演出も漠の子らしい。

そのうちに藍田君の恋愛話になる。
彼は真面目な男で、みんなから愛されているなあと見ていてよくわかったのだが、石橋を叩いて渡るどころか、叩くために近づきさえしないほどの慎重居士で、セッティングを先輩達にお願いしつつも、それを有効活用するのに二の足を踏むところがあるようだった。
会話に出てくる人物の誰一人知らなかったが、不思議と話を聞いているうちに自分も知り合いであるように感じ、10時までたっぷりと話ができた。

豪介君、錦糸町に引っ越すことになったそうだ。
10月公演に出演してくれるが、帰りが大変そうだと言っていた。

田和君、藍田君と三人でJRで帰る。

新宿で藍田君と別れ、荻窪まで田和君と一緒。
藍田君の人となりや、今日色々話していたことについての意見を交換する。

11時過ぎ帰宅。
知らない二人と、4時間も色々話ができたので、結果的にはとても楽しい飲みだった。