雨音が響く

客入れ音源とパンフレットを持って劇場入り。
台風が近づいており、夜から明日の朝にかけて関東地方に上陸するとのことだった。

昼から場当たり。
その前に、台本片手に要点をまとめる。
舞台は役者が稽古しており、楽屋は準備で出入りが多く、考え事をする場所がなかったので、階段に座って作業する。
そういえば鴻上さんのエッセイに、演出家の居場所について書いたものがあったなあと思い出す。

午後の間、場当たりを進める。
思っていたよりもスムーズに進み、夕方には食事休憩を取ることができた。

ロビーに戻ると劇場の屋根を雨が叩く音が響いていた。
実際よりも強く降っているように感じさせる音だった。
外に出ると、それほどでもなかった。

夜、ラストシーンまでの場当たりが完了する。
9時前だった。
田中さんに、場当たり完了と伝えると、拍子抜けのような顔をしていた。
順調といえば順調だけど、あとはゲネをやってみないとわからない。

役者は解散し、田中さんや尾池さんらと11時まで残る。
外に出ると、雨はむしろそれほどでもなかった。
きっと夜にかけて強くなるのだろう。
明日は初日。
夜までには天候が回復するらしいが、交通の乱れが心配だ。

12時帰宅。