短編3本の元ネタ

仕事とプライベートとマグネシウムと、三本柱の生活がある。
バランスよくどれもうまくいっている時は人生が幸せだ。
人生が幸せな時は言動が不遜になりがちで、数年前の自分はそうだったと思う。
他人の状態は、自分の状態と相対的に観察するから、良い時ほど相手の悪い時に関して敏感になる。

逆もある。
自分が悪い時は相手の良い時がうらやましく、言動が鼻につく。

禍福はあざなえる縄のごとしという警句があるけれども、そうやって人間はいい時と悪い時を、ローテーション制で代わっているんだろう。

夕方からは稽古。
その前に台本を書き足していく。
去年「毒薬」をやって気づいた。
Dropboxなどのストレージサービスを利用していると、台本の進捗履歴がわからないのだ。
以前は自分自身に台本を添付メールで送ることで、その日にどのくらい書けていたかがわかっていた。

「友情」が一番最初に着手した作品。
「献血」と「車内」はそれぞれ、今回のために引っ張り出してきた作品。
どの作品にも元ネタがある。

「友情」はコント55号の影響。
欽ちゃんと二郎さんが、お互い口調だけは相手を立てているコントを以前見たことがある。
もちろんかならず欽ちゃんは二郎さんを突っ込むことになるのだけど、それがわかっているからこそ、丁寧な言葉のやりとりがおかしかった。

「献血」はドリフな発想で、「もしも何々が何々だったら」のパターン。
何々の部分が明らかになってから、どこまで掘り下げられるかがポイント。

「車内」は以前実際に中央線で見かけた女性二人の会話が元になっている。
誰かに聞かれても気にしないというトークは、潔さを通り越して、演劇みたいだったので、心にメモしていた。

それぞれ二人芝居なので、今回のキャスト6人を二人ずつ割り当てる。
これで前半完成という具合。