スタイルを見いだす努力

仕事を休み、河北総合病院へ。
診断書の再発行を依頼する。
今朝保険会社から電話があり、自賠責の書式に合わせたものが必要とのことだった。

例によって発行には2週間かかると言われた。

ヴォネガット伝記、『人生なんて、そんなものさ』読了。
面白かった。
カートの二人目の奥さんであるジル・クレメンツの書かれ方は、悪妻そのものだった。
ジルが取材を拒否したことと関係があるだろうか。
夫婦間のことは夫婦にしか判断できないこともある。
ジルにも言い返したい部分はあるだろうと思った。
フェアじゃないと感じたのはその点のみだ。

カートが、自作品に登場するカートとは違うパーソナリティの持ち主であることについては、特に意外だとは思わなかった。
彼の経験してきた壮絶な出来事を思えば、人生の通信簿に「大変よくできました」という版を押してもいいくらいだ。

GEの広報マン時代、忙しい時でも朝早く起きてタイプライターに向かい小説を書いていたという。
黒澤明が助監督時代、寝る前に原稿用紙最低1枚分のシナリオを書くようにしていたことに通ずる。
自分のスタイルというものは、こつこつと何十年も続けて、やっと見いだせるものということなのだろう。