ランチ環境

台風が昨日来て、明けて今日は曇りだった。
秋雨前線が5000キロ以上の長さに伸びきって、台風一過の晴れとはいかなかったらしい。

昼、「陳家私菜」でランチ食べる。
4人テーブルで3人相席となった。
向かいの女性は刀削麺、左の女性は麻婆豆腐を食べていた。
オレが頼んだよだれ鶏は一番早く来たのに、なぜかご飯が来るのが遅く、麻婆豆腐の彼女にご飯が来て、それから5分くらいほったらかしにされた。
だがここはざっくりとした接客でガンガン客を入れる店だし、そういう混沌も店の味だと思っているので、文句を言わず店員を呼び止め、ライスを持ってきてもらった。
見回すと、中国人の客が半分近くを占める。
もしかすると留学生かもしれない。
彼らにとって居心地がいいのかもしれない。
そして味も。

「西湖春」という店が裏にあって、かつてはよく行ったのだが、去年くらいからあまり行かなくなった。
メニューが地味に劣化したのと、店員が変わって日本語のあまり上手ではない女の子が接客するようになったからだ。
値段が同じなら、「陳家私菜」の方が味は上だ。

西新宿、南新宿、代々木のランチ環境も、この三年でずいぶん変わってしまった。
気に入った店がどんどんなくなっていった。
代わりに、魅力的な店がオープンすることもないから、行く店が限られてきた。

オリンピックの影響もあるのではないか。
古いビルの建て替え要請があるとか。
まさかね。
あるとすればなんで?
みっともないから?
誰に対してだ?

夜、豚肉をもやしといっしょ炒めて食べる。

本ばかり読む。
昨日は『あやしい探検隊北へ』を一気に読了した。
再読だが、シリーズ中最も面白いのはこれだなと思った。

今日は、同じく椎名誠『海ちゃん、おはよう』を本棚から出して流し読みした。
いつ読んだのかブログを検索してみたら、10年前とわかった。
「ラジコン少年」を書いている頃だ。
そんなに昔だったかと、ちょっと意外な気がした。
内容は、椎名誠と奥さんの一枝さんに、初めての赤ちゃんが産まれた時の話。
小説なので名前は別名になっている。
私小説といってもいいだろう。
一枝さんをモデルにした「なみえ」が、たいへん魅力的だ。
口喧嘩で夫をしどろもどろにさせるところがたまらない。