例外的睡眠時間

夜中の2時半に目が覚めた。
そのまま朝まで起きて『黒澤明集成2』を読んだ。

朝、外は雨が降っていた。

日記に天気をつける習慣がなくなったのはいつからだろう?
中学三年生の時から日記をつけているのだが、はじめの頃は日付の隣に天気を書いていた。
それが日記というものだと思ってそうしてきたのだが、めんどくさくなってやめてしまったのだ。

バカ高校生だった頃の日記を読み返すと、時々、天気のところにふざけたことを書いている。
8月7日 雪 とか。
意味ねえじゃん。

真似してみる。
9月24日 土 快晴

効果なし。

トーストとハムエッグ食べると眠くなった。
徹夜明けみたいに眠くなり、寝台に転がった。

夢を見た。
どこかの婆さんとおばちゃんが、爺さんを言葉で責めている。
爺さんを助けようと思い、「いい加減にしろ」と言うと、爺さんはオレの足元にひれ伏し、拝みながら涙をこぼした。
すると、自分の中に狂おしいほどの怒りが沸き起こった。
猛然と席を立ち、婆さんとおばちゃんのところへ行き、罵詈雑言を浴びせた。
婆さんの髪の毛が抜けていき、おばちゃんは婆さんと同じくらいの年寄りになっていった。
爺さんは姿を消していた。
不意に、自分は何をしているんだろうと思った。

目が覚めた。オレは何をしているんだ?
時計を見ると2時半だった。
たっぷり7時間も寝て、訳のわからない夢まで見た。
外は雨。
今日はもう店じまいか。

昼飯に、うまかっちゃんを茹でて食べた。
5月にうっかり箱買いしたために、まだ10袋以上残っている。

夕方、雨がやんだ。
ウエルシアへ行き、冷凍の生姜餃子を買う。

夜、餃子と、スンドゥブを食べる。

『七人の侍』見る。
決戦前夜の場面。
加東大介の顔が、大変美しかった。
丸顔の太り肉で、二枚目俳優とは言えない人なのだが。
役者の顔は、美しくなるんだな。

何度も見た映画だが、見る度に新しい見所が増えるので、見直すほど面白く感じられる。
初めて見たのは二十代の前半だったが、セリフが聞き取りづらくて、見るのが苦痛だった。
今でも聞き取りづらさはあまり変わらないが、そんなことに全然構わなくなっている。
目が、勝手に喜んでいる。