初日見届ける

6時半起き。いびき録音確認。仰向けに寝たが、どの録音も寝息になっていた。

東野幸治が週刊新潮で連載を始めるという。気になる。いつも文春を買っている母に、新潮も買ってくれと頼む。

最近の文春では、ここ三週、たけしの誌上オールナイトニッポントークが連載されていた。どことなく「手打ち」を連想する。文春を読むのは実家にいる時で、主に「0から学ぶ日本史講義」「池上彰のそこからですか!?」「藝人春秋」「幕末」を読んでいる。小林信彦「人生は五十一から」は作者脳梗塞のため春先から休載していたらしい。最近復活し、病気の経緯が四回に渡って掲載されている。

「幕末」は司馬遼太郎の原作を森秀樹が漫画化したもの。劇画調の絵がすごくいい。大判サイズで単行本化して欲しい。漫画は作者によってキャラクターが芝居をする。「幕末」に出てくる役者はみんないい役者だ。浦沢直樹作品の役者は苦手である。演技が臭く感じる。小山ゆう作品も同様。好き嫌いとしかいいようがない。「めしばな刑事タチバナ」は、構図が凡庸ではない。扉絵の遊び方(洋楽アルバムや映画のパロディ)にも、強い好みが感じられる。

外がやたらに寒く、鼻粘膜がひりひりした。

昼、「ビストロひつじや」へ。ランチセットのマトンカレーを食べる。610円で、カレーとライスとサラダとパンとスープ。コーヒーは60円なので、追加しても670円。安すぎる。カレーはスパイスがしっかり効いて、辛くはないけど汗が出る代物だった。

マトンのカレー

午後、サーバーが遅いため、システムが動かないといわれる。最近そういうことがよくある。原因がわからない。しばらく様子を見ると動くようになった。ほっとする。

仕事後、オーヘンリー企画の初日を見るために、南阿佐ヶ谷のひつじ座へ。今日は、ひつじ憑いている。6時半に劇場前に着いたら、ロビーはまだ受付を始めていなかった。チラシを見ると開演時間が7時半だった。いったん家に帰る。セブンで食パンを買い、家にあったコンビーフでサンドイッチを作って食べる。7時に家を出て劇場へ。客席は若い客が多く、知った顔はなかった。一番後ろの席に座る。時々、進行状況確認のグループLINEが飛び交い、スマホが振動した。

本番は、照明と音の効果や、暗転が過不足なく入った、丁寧な作りだった。奇をてらった演出がないことは、今回の場合とても良かった。舞台を見たことがない人が、普通に楽しめる雰囲気になっていた。5本の演目にもメリハリがあった。要するに気品があった。生一本の酒のように。これは、出演している役者は、なかなか気づけないところだ。

「よみがえった改心」は、土曜に稽古場で見た時よりも、当然ながら面白かった。自分だったらどう演出したか、という見方はせず、どの役をやりたいか、やるならどう演じるか、とばかり考えて見ていた。

終演後、本番の音響トラブル対策に大わらわのうち、退出となる。近くの「鉄鍋餃子なかよし」で、キクやナオエちゃんや、出演者数名と飲む。調子こいて、べらべら喋る。

「「よみがえった改心」でやりたかった役は、子供役だね。ちょびヒゲ生やして、笑い飯の西田さんみたいにやりたい」

「三国志の尾池さんは、もののけ姫でいえばエボシ様のポジションだったんだ。でもほんとうは、女たちに交じってたたらを踏みたかったんだよ。土曜の稽古見て、たたらを踏んでるなあって思った。アシタカには目もくれないで」

11時半帰宅。2時過ぎ就寝。