トマト地雷

昨日から今日にかけては、気分のチャートがゆっくりと下降線を描いていた。昨日底を打ち、今日は反発し、やや立ち直った。8時間眠ったから疲れがとれたのかもしれない。
朝、外は大雨だった。永福町まで歩く。善福寺川が増水していた。京王線は遅れていたが、9時過ぎの時間帯だったのでそれほど混んでいなかった。9時25分に仕事場へ。

テストスケジュールを印刷し、Kさんに見せる。まずは良し。その後、午前中はミーティングを一つ経る。
昼、コンビニでざるそば食べる。寒い季節が終わると、そばを食べたいという気持ちにならなくなる。ざるそばも、暑いからといって食べたいとは思わない。暑いときに食べたい麺類は、そうめん、冷麺、冷やし中華だ。ざるそばはその次くらいだが、アレルギー反応が出ずちゃんと食べられることを確認するために食べた。口の痒み、胃もたれ、どちらもなかった。

午後、テスト仕様と操作マニュアルを考えるうちに、メインフォームの体裁が気になって仕方なくなる。ボタンの大きさ、フォント、レイアウトをいじるうちに、あれもこれもと変えたくなり、結局夕方までそれをやった。

雨は昼過ぎにあがった。3時を過ぎると晴れてきた。外出していた同僚が「外、あっつい」と言いながら戻ってきた。

定時あがり。実家へ。昼にざるそばを食べ、夜にそうめんを食べる。あと唐揚げ。唐揚げは母が揚げたもの。運動会の弁当で食べた時の味がした。

実家PCが逝かれてしまったので、父のノートPCを借りてブログを更新する。10年前、仕事を引退したときに買ったやつ。数年前にCPUを早いのに換装してあげたので、通常使用には問題なく使える。SSDにすればさらに使えるだろう。
文章を打ちながら父と雑談する。最近やっている水耕栽培のことを話す。「うちのベランダでもやってみたら」と何気なく言うと、父は腕組みをして黙り込んだ。「それ、やってくれるか?」軽い気持ちで言ったのだが、ひょっとして地雷を踏んだか?
「い、いいよ」
「予算はいくら用意すればいい? 3万くらいか?」
「そそ、そんなにいらないよ」
「何か用意しておくものはあるか?」
「え? いや、ホームセンター行ってテキトーに見つくろってくるから大丈夫だよ」
「いつにする?」
「えっと、じゃあ、連休中にまた来るから、その時にね」
「ケン(おれの呼び名)、ちょっと見てくれ」
父はベランダ近くに並べている植木鉢のところへオレを案内した。
「この木、すっかり枯れていたんだが、葉を全部落としても、また新しいのが生えてきたんだよ」
枝をすべて断ち切られた観葉植物の、枝の股のところから、新しい枝が生え、葉を茂らせていた。
「お、おう…(で?)」
「植物っていうのはすごいよなあ」
「お、おう…(だから、で?)」」
「おやすみ」
「お、おやすみ(寝るんかい!)」

うちのベランダは南側と西側に二つある。南側の日当たりは大変良いので、水耕栽培ではなく大きめの鉢を用意しても、トマトは十分に育つだろう。しかし、そんなものを置いたら、両親共に気になって、さるかに合戦のカニみたいに水をやりまくり、結局枯らしてしまうんじゃないかと思う。水耕なら、水をやりようがないから、いいかもしれない。しかし、地雷を踏んでしまったなあ。