バーモントカレーを作った

6時過ぎ起き。きゅうりの様子を見る。ウリキンウワバを一匹見つけた。割り箸でつまんで地面に放った。
昨日走った疲れが残っていた。午前中はゴロゴロした。

昼前に買い物に行く。バーモントカレーを買った。西城秀樹がなくなり、追悼バーモントカレー作りをする人がいるが、決して理屈ではない。オレが物心ついた時から小学校を卒業するまで、秀樹のCMはお茶の間に流れていた。「リンゴとはちみつとろーり溶けてる」この歌声に食欲をかき立てられたものだ。
小学三年生までは甘口を食べていた。今ならバーモントカレーの甘口なんて、細かく砕いてイチゴにかけて砂糖代わりにするくらいだが、子供の頃はそれでも辛いと感じたものだった。
小学四年生ごろに中辛デビューを果たし、小六くらいでやっと辛口になった。中学はずっとそれ。高校一年生の時に味覚の辛党化が飛躍的に進み、ジャワカレーの辛口が基本となった。
一人暮らしをするようになってから、何度かバーモントカレーを食べた。カレーが食べたいのではなく、懐かしの味が食べたかったのだ。お袋の味みたいに。

ジャガイモ、にんじん、たまねぎ、豚肉の薄切りを使った。ご飯はフライパンで炊いた。記憶にあるよりも味が薄かった。圧力鍋を使ったので蒸発する水分が少なかったのだろう。一応水を100ミリリットル少なくしたのだが。
それでも美味しかった。飲めるカレーだ。らっきょう、福神漬けはいらない。カツカレーにもしたくない。そのまま食べたい。いや、飲みたい。

夜もバーモントカレーを食べた。ルーにバターのかけらをのせてコクを追加した。

立川談志『観なきゃよかった』読了。あちこちの媒体に連載していた映画に関する文章をまとめたもの。タイトルに反して、談志の語り口は理知的で、けっして排他的でない。

カンヌで是枝裕和監督がグランプリをとった。