行くと誰かいる場所の本

7時起き。朝食にフルグラとミルク。それに、窓を開けて摘んだ今年三個目のトマトをカットして食べた。とれたて完全無農薬。

外に出ると昨日よりも若干暖かくなっていたが、空は曇っていた。

100円ショップで支柱と太めの輪ゴムを買ってきた。支柱を三本束ね、先の方を輪ゴムで留め、反対側を三脚状態に開くと安定した。その冠位三脚を二つ立てて、もう一本支柱を渡し、トマトの蔓を引っかけるようにした。窓際と蔓の間があいたので、洗濯物を干すスペースが広がった。支柱をあと二つ増やせば棚ができる。

『ミレニアム』5下巻読了。リスベットの秘密は一つ明らかになったが、それは今まで秘密とされていたものではなく、実はこうだったのだというものだった。彼女は子供の頃研究対象リストに入っていて、里親に出されるところだった。だが当然拒否した。そのことがのちに矯正施設に入れられる遠因になっていた。謎解きでというより、知られざる事実が明かされたわけで、知ったところでどうということはない。むしろその謎を解くために助力して殺されたホルゲルの復讐をするというのが、リスベットのテーマだった。

『白く染まれ』読了。四谷にあった伝説のバー「ホワイト」の三十周年を記念して刊行された、常連客による寄稿集。構成は高平哲郎。メンツがすごい。筒井康隆、山下洋輔、タモリ、原田芳雄、松田優作、ビートたけし、糸井重里、内田裕也、桑名正博、赤塚不二夫、色川武大、伊集院静、北方謙三、長谷川和彦、その他、超錚々たる多士済々。70年代カルチャーを作ってきた人々という感じがする。
みなさん、80年代までホワイト通いは続いたようだが、90年代になるとだんだん足が遠のいていったというパターンが多く、本書が刊行された2005年には、ご無沙汰という人が多くを占めるようになった。

そこに行けば誰かしらいる場所を、人生のある時期に持っているのは、幸福なことだと思う。ホワイトはたまたま酒場であったが、誰かの家でもいい。

後輩のアパートが、一時期それに近い場所になっていた。行くと誰かしらいて、スーパーファミコンなどをやっていた。その後輩は決して社交的なわけではなかったが、部屋の場所が良かったのだろう。なんとなく立ち寄り易い場所にあった。夜中に洗濯機を借りに行ったら、さすがに迷惑そうな顔をされたけど。

ワールドカップ、ドイツーメキシコ戦見る。テレビをつけると前半30分くらいで、すぐにメキシコが得点した。メキシコのカウンター攻撃がさえていた。後半のドイツはさすがの攻撃力でなんどもシュートを放つが、ロスタイムに入った時点で点差は動かなかったので、テレビを消した。