過去のワールドカップの大したことない思い出

6時起き。イングランド戦の結果を調べる。2-0でスウェーデンに勝っていた。ロシアはクロアチアに負けていた。四強は、フランス、ベルギー、イングランド、クロアチア。フランスとベルギーの試合が、事実上の決勝戦のようなインパクトがある。
だが、フランスのエムバペは、ウルグアイ戦ではちょっとしくじった印象がある。大げさに倒れて演技だと怒られるのはかっこ悪い。
絶頂を決勝で迎える感じがあるとしたら、ベルギーとイングランドかなと思う。フランスはアルゼンチン戦がものすごかったので、そこからやや下がったように感じる。あくまで印象。

10時、冷凍していたカレーライスを食べる。

この時期になると、Youtubeで昔のサッカー映像を検索してダラダラ見るということをしてしまう。この時期というのは、ワールドカップのベスト8が終わる前後。試合のない日ができるので、ふと、ニュースでは物足りなくなるのだ。
初めてワールドカップの試合を見たのは、94年の大会。コロンビアのバルデラマが好きだった。ひょうひょうとして、名選手然としていないところが良かった。バッジョの全盛期だった。
98年は、前年のジョホールバルの歓喜翌日から、ワイドショーで毎日岡野のゴールシーンを再生していたのを覚えている。ふた月くらい引っ張っていたんじゃないか。しかし、本大会で日本の相手がアルゼンチンとわかり、こりゃ無理だろうと誰もが思っていたはずなのに、日本の優勝確率は何パーセントみたいな記事にみんなが踊らされ、踊ってもいた。結果は三試合全敗。日本代表は、雰囲気に飲まれまくっていた印象がある。点差はそれほどでもなかったが、リスペクトされる戦い方ではなかったような気がする。
02年の日韓大会は、日本の試合がある時、普通に会社が営業していることが、なぜか信じられなかった。今思えば、休みになるわけないと思うが。トルコ戦を仕事先のパソコンで見て、負けを知り、夕方稽古に行き「負けちゃったねー」と話したな。中野の大和町。夕暮れ。
ドイツ大会は、オーストラリア戦を見ただけだ。嫌な負け方で、それを引きずってしまったように思う。ブラジル相手に先制できたのがせめてもの救い。決勝はマグ公演の打ち上げ先で見た。阿佐ヶ谷。ジダンの反則もそこで見た。
南アフリカ大会の時も公演中だった。日本とカメルーン戦、日本とパラグアイ戦を見た。フランス大会と比べると、選手のメンタルが強くなったなあと思った。そうなって初めて、実力差をはかれるということも思った。
ドイツ大会は一試合も見なかった。ドイツの快進撃に気をとられていたけど、ニュースだけで済ませた。
で、今年。
ポーランド戦を見て、日本を真剣に応援しようと思った。手のひら返しが続いており、あの瞬間、応援する側が真っ二つに分かれ、敵か味方かわからない状況になった。それは選手たちにとって孤独なことだろうかと考えたが、むしろ、むき出しの、裸の日本代表の姿が、あの試合ではっきり見えたような気がした。核はそこなのだと思った。応援すべきは、それなのだと思った。
だからベルギー戦はとても純粋な気持ちで応援できた。怖いとか、不安だとか、嫌の予感がするとか一切なかった。そういうふうにスポーツ観戦できたのは初めてだった。サッカーはいいなあと思った。ビューティフルな試合だった。見た後で、あれこれ言いたくなかった。

今日はどうもやる気がしなかった。ワールドカップの試合がないせいだと気づき、え? オレが? と、愕然とした。

3時過ぎ、高円寺へ。「太陽」で大盛ラーメン食べる。スープは飲まなかった。塩辛かった。
休日の高円寺は人がたくさんいる。特に用事がなくても、お祭りに来たような感覚を味わえる。心が少しだけ浮き立った。

夜、クーラーをつけ、ビールを飲み、冷凍食品の唐揚げと餃子を食べた。冷凍のお好み焼きも食べようとしたのだが、電子レンジから出した時にボール紙がしなって床に落ち、ぐちゃぐちゃになってしまった。頭にきて、捨てようとしてつかんだら、熱々で、手を火傷し、また頭にきた。バカだオレは。

Youtubeで、人類がサルから進化する歴史の映像を延々と見た。

お好み焼きを食べなくて正解だった。夜寝た時に、食べたものが体の中でメラメラと燃え、暑くて仕方なかった。