ギガマックスを食べて25キロ走った

8時に起きた。お湯を沸かして、ペヤングのギガマックスにお湯を入れた。いちおう、血糖値上昇を緩和するために、コンビニで特保のお茶を買ってきた。
食べてみると、半分までは普通に食えた。いわゆる超大盛の量だ。しかしそれ以降は、さすがに美味しい美味しいと言いながらは食えなかった。
それでも、わりにあっけなく完食した。敵は量ではなく、味のワンパターンさかもしれないと思った。

消化時間を2時間とった。横向きになると、胃が「なんじゃこりゃ?」という感じに蠕動しているのがわかった。

10時からジョギング。
まず、八幡山のキャスティングに向かった。いつもよりことさらゆっくりしたペースで走った。お腹はそれほど苦しくなかった。
キャスティングで、偏光サングラスを物色した。色々手に取り、結局、ティアドロップ型のを買った。70年代好きゆえに。

買ったグラスケースを持って走るのは少々邪魔だったが、大して重くないのでなんとかなった。次は、多摩川に行こうと思った。そこで、偏光グラスの効果を確かめるのだ。

成城学園前から世田谷通りに下り、水道道路をまっすぐ進んで多摩川に出た。河原に下りる時、マムシに注意という立て札があり、茂みを通る時に少々びびった。
先頃の台風で増水したあとが河原に見られた。水辺の草がどれもこれも下流側に向いて倒れていた。
水辺につき、サングラスをかけてみた。確かに、岸に近いところの反射光は抑えてくれたが、離れるとまったく駄目だった。そういうものなのかもしれないが、やや期待外れだった。

喜多見の街を走り世田谷通りに出る。そこから水道道路をまっすぐ走って帰ろうと思ったのだが、世田谷通りの坂を上っているあたりで、左腿が張ってきた。スマホを持っていなかったので、何キロ走ったかわからなかった。感覚的に、20キロまでいかないが、15キロは走ったかなと思えた。
ゆっくりしたペースで水道道路を走った。小田急のガード下をくぐり、環八を渡る頃になると、腿の張りも気にならなくなってきた。

帰宅し、すぐ、ぬるめの風呂に入った。ややのぼせた。風呂からあがり、スマホで走った距離を調べると、25キロ半あった。まあまあと言うべきだろう。消費カロリーも、ギガマックスを超えていた。ざまあみろと思った。

しかし、さすがに疲れていたので、何もせず日が沈むまで横になっていた。その後、図書館へ本を返しに行き、サミットで買い物をして帰宅。
生牡蠣とソーセージを夕食に食べた。生牡蠣は今シーズン初だ。いつもより早いなと思った。

『続明暗』読む。帰るという清子に、自分を嫌いになったわけを聞く津田。未練だが、気持ちはわかる。そこへ、お延がやってくる。清子は去り、お延は取り乱す。お延がかわいそうでならない。そこへ小林とお秀までやってくる。

8時半に寝ようと思ったが、寝つけず、9時半に起きてしまった。どうせ寝られないならと、『続明暗』の続きを読んだ。

『続明暗』読了。津田とお秀は予想通り兄妹ケンカ。お秀去ってから、津田と小林が語り合う場面がいい。小林は、『明暗』でもどこか魅力的だった。やがて寝静まり、夜明け前の津田の下血。しかしお延の姿がない。お延は滝に向かっていた。津田の後悔があり、お延の後悔がある。お延の後悔は津田にとって痛烈なものだ。身投げしようとしたお延だったが、死ねなかった。自分の不幸は全世界を飲み込むように思えるのに、自然は無頓着に、そんなの関係ないとばかり、変わらずあり続ける。その無頓着さが、一箇所に凝縮されていた彼女の苦しみを拡散させる。そのまま、山を上っていくお延。
お延が山を上っていくところは、『暗夜行路』を思わせた。相手の不義や不実があって、それに苦しむ自分の心が、自然によって変化する。

あとがきを読んで、柄谷行人がバックアップしていたと知り、なるほどなあと思った。