飲んでだらけて動画見る

7時に起きた。ご飯を一杯分解凍し、昨日仕込んだいくらをのせて食べた。筋子パックに付いていたタレを使って漬けたので、塩加減がちょうど良く、いくらそのものの味がして美味しかったが、のせ過ぎたため途中で少々飽き、『芋粥』の如き心理状態となった。いけぬのう。

眠くなり、二度寝した。夢をたくさん見たが、パッと浮かんでは消え、そのペースが目まぐるしかったので、起きた時には何一つ覚えていなかった。
しかも、時刻は12時15分だった。休みを取ったのに、いくらを食って惰眠を貪るだけでAMが終わってしまった。

昼、素麺と蕎麦を茹でて食べた。夏の間、蕎麦をまったく食べなかったので、いきなり蕎麦だけで食べるのが心配になっている。昨日今日と少しずつ食べ、様子を見ている。アレルギー反応は今のところないようだ。

午後もだらだら過ごす。何もする気になれなかった。
3時過ぎになってやっと、シャツを買いに行こうという気になり、着替えて外に出ようとしたら、雨が降ってきた。やる気に水をさされた。図書館で本を返し、買い物をして帰るという最小限プランに変更した。

それでも、外を歩いていると気分が少し良くなった。雨が降っている割に空は明るく、雲の間に青空さえチラ見できた。傘を持たぬ女子高生二人組が、自転車に乗ったままマンションのひさしの影で雨宿りをしていた。なぜだか、楽しそうに見えた。

本を返し、また借りてから、サミットに寄った。ししゃも、かつおのタタキ、生牡蠣を買った。帰宅し、ししゃもを焼いて食べ、発泡酒を飲んだ。ししゃもを食べ終わってから、かつおのタタキを切った。サクを切る時、普通の包丁だと刃の長さが足りないため、いち引きで身の半分を切る具合にして二回引いたら、身の端が崩れなかった。
かつおのタタキを食べている途中で、安物の白ワインをあけて飲んだ。かつおのタタキがなくなってから、生牡蠣を大根おろしで洗い、ポン酢で食べた。生牡蠣にはタバスコが合うことを思い出し、キッチンワゴンに置きっぱなしにしていたタバスコを取りに行った。しかし、居間で光にさらすと、変色して色が赤ではなくなっていたので、捨てることにした。そういえば、今年の頭、生牡蠣にかけるために買ったのだった。牡蠣シーズンが終わってからまったく使わなかった。それにしては減っていた。いかに1月から3月まで、生牡蠣をたくさん食べてきたかということだろう。

海鮮の肴ばかりで酒を飲み、昔のラジオを聞いたり、Youtube動画を見たりして夜を過ごした。Youtubeの動画は、昔のネットサーフィンのごとく、思いつきと連想が視聴履歴になっている。おすすめ動画機能がそれに拍車をかける。
柴犬、海釣り、ポール・ウェラー、ザ・ジャム、バンド・エイド、カルチャー・クラブ、猫、スティービー・ワンダー、ウシガエル、マゴチ、ヒラメ、クラッシュ。

本を読もうと思ってページをめくったら、酔いがけっこう回っていることに気がついた。Youtubeだと気づかないのだ。つまり、動画コンテンツは、より「だめな」自分でも、受け入れられるということだ。危険だなと思いながら、よろよろ立ち上がり、時刻を見た。11時25分だった。この酩酊感があるまま寝てしまえと思い、明かりを消し、タオルケットと毛布だけを被ってベッドに横になった。