大吟醸処理班
2003年1月5日 日曜日
朝、ラストシーンを書く。
あっという間に8ページくらいいってしまったので、ウーロン茶を飲んで落ち着いてからザクザクカットする。
カットしてから再び書き始め、結局トータルで6ページほどの書き足しとなった。
「カラマーゾフの兄弟」読了。
稽古があったために2週間以上かかってしまった。
とはいえ久しぶりに重厚な読書を楽しむことができた。
昼から弥生町で稽古。
ラストシーンを作る。
前回の「光陰」みたいな展開になりそうだったが、健ちゃんが演じるキャラの性格で、とぼけた味わいを保つようにした。
崖っぷちぎりぎりの切なさ、みたいな。
そういうのが好きなのだ。
夜、照明の中山君が来る。
そして、「ハコブネ」の通し稽古。
前半は安心して観られたが、後半はさすがにときたまミスが出てくる。
しかし大人数の芝居は、「舞台力」みたいなものが満ちるように思える。
これでとりあえず全作品の通しをやったことになるが、今のところどの作品もカラーが違うので、好みは分かれるだろう。
不条理な「虻一万匹」
ウェルメイドの「ロミオとジュリエットみたいな」
そして、コミカルとシリアスの入り交じった「ハコブネ」
そんな感じ。
通し後、中山君と照明の話を少し。
その後、実家へ帰り、音響作業。
父は酒の味を覚えて以来四十数年間安酒で酔ってきたため、日本酒の大吟醸を見ても肩をすくめて、
「けっ」
ってなもんである。
かつて「越乃寒梅」ブームがあった時、頂き物で飲んだ時も、
「なんだこのまずい酒は?」
と言って飲み干さなかったほどだ。
そういうわけでお歳暮で届いた大吟醸の日本酒を、責任持って処理するという聖なる義務は、息子であるわたくしに課せられているのだ。
寝酒にいい。とてもいい。
あとはいい芝居を作って飲めれば、もっといい。
