ウィングスUSAライブ

2003年2月19日 水曜日

 急にポール・マッカートニーのアルバムが聴きたくなった。
 いてもたってもいられないほど聴きたくなった。

 ”Wings Over America” を借りた。1976年のライブアルバム。
 CD2枚組というボリュームで、およそ2時間。
 いやはや、若きポールのテンションの高いこと高いこと。
 サービス精神ここに極まれりといった感じ。

 ジョージが企画したバングラデシュ救済コンサートのアルバム ”Concert for Bangladesh” も大好きだけど、これはエンターテイメント性が高いというわけではない。
 あくまでもロックの力でバングラデシュの人々を救おうというチャリティーコンサートであり、演者も聴衆もそれを信じることであの場の感動は成り立っていた。

 ジョン・レノンもライブアルバムを出している。意外なことに。
 1972年にニューヨークのマジソンスクエアガーデンで開いたコンサートが、”Live in New York City” というライブアルバムとして1986年にリリースされた。
 ポスターがもらえるというので、わざわざ予約をして秋葉原まで買いに行った覚えがある。
 このコンサート当時のジョン・レノンはかなり過激な政治活動をしていた。
 そのため、ライブからはどことなくピリピリした感じが伝わってきた。
 手負いのアーティストが出す迫力とでも言えばいいのだろうか。
 ”Imagine” を演奏する時にぼそっと、
 「この指さえ動けばね」
 とつぶやいているのをテレビで見たことがある。
 バンドの誰かがその後、
 「ジョンがよみがえってきたぞ!」
 と観客に呼びかけていた。
 あの映像を今見たらどんな感じがするだろう。

 それらと比べるとポールは、全く何も考えることなく曲に没頭できる良さがある。
 楽曲は楽曲という感じ。
 ビートルズの曲もたっぷり演奏するし。
 食いたいものを全部注文したテーブルだ。
 こういうところがコアなビートルズファンに受けないのかもしれない。

 「蜘蛛の巣城」見る。
 能の所作が随所に使われているということは耳学問として知っていたが、能そのものの知識がないのでどこがどうなのかはわからない。
 確かに人物の配置法とそれを生かすためのカメラワークは、理屈抜きにきれいだった。

 夜、カレーライス、ほうれん草のおひたし、巨大茶碗蒸し。
 かつてはカレーの作り方や隠し味などに色々工夫を施したものだが、最近は極めて普通に作っている。
 一番始めに材料を油で炒める際に塩をふって「おいしい匂い」がするまでしっかりと炒めるように気をつけている。
 ここでしっかり炒めておけば下手な隠し味はいらないと思う。
 というよりこのプロセスをおろそかにするとかなり味が落ちると思う。

 何もかも失った主人公が自分をそういう目に遭わせた連中に復習していくというあらすじで何か芝居が出来ないだろうか。
 シノプシスはごく簡単なので、登場人物や場面設定に気を遣わないといけない。
 というよりも注意するのはその点だけかもしれない。
 今考えているのは主人公を女性にして、ラストで大立ち回りを4分間くらいさせるという芝居。
 つかみ、殴り、転がり、そこら中のものを投げ合い、振り回し、息づかいだけで延々と続くシーンが作りたい。
 叫び声を入れたらキャットファイトっぽくなってしまうので、なるべく無言の方がいい。
 出来れば床を踏みならす音や、ものを手に取る音、投げる音やぶつかる音、割れる音、きしむ音などが目立つように。
 それを見せるだけのために、一本書いてみようかと考えている。

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