久々の断食

2003年2月26日 水曜日

 7時起き。
 かなり時間をかけてゆっくり朝飯を食う。昨日の残りのカレー。
 
 午前中青山一丁目の交差点から南青山へ行き所用を済ませる。
 246と外苑東通りの交差点を歩くとバイク便をしていた頃を嫌でも思い出す。
 何百回通ったことか。

 青山一丁目交差点から外苑東通りを少し南に歩くと、途中で「ニセ外苑東」になる。
 本当の外苑東は途中で左に折れ、その突き当たりを再び右に折れる。
 道に慣れない者はよく間違える。
 本物の外苑東通りは青山一丁目交差点を過ぎてからひとつ目の信号からクランク状に南へ折れる。そのまま行けばアマンドのある六本木交差点だ。さらに進めばロシア大使館を右手に見ながら東京タワーへ。
 ニセ外苑東は途中に二股がある。左を選びまっすぐ行くと六本木通りの真下をトンネルでくぐり抜けそのまま麻布、芝方面へ。
 二股の右を選ぶと外苑西通りと合流し、外苑西をまっすぐ進むと西麻布、白金台、目黒、五反田と続く。

 「迷った時は外苑東をめざせ」
 という言葉がまことしやかに伝わるほど、外苑東を利用することは多かった。
 実際、外苑東を攻略すれば配達は随分楽になった。
 すべての配達ルートは外苑東に通じ、そしてすべての道はローマに通ず。

 青山一丁目交差点からニセ外苑東を南に進むと、新宿は小滝橋通りぞいにある行列の出来る超有名ラーメン店「武蔵」の支店がある。
 浅草キッドのホームページによると、本店と比べてかなり空いているとのこと。
 ロケーションは確かにそうだ。
 周りにあるのは246のビル街、青山墓地、そして南青山の住宅街。
 ランチタイム以外の集客は厳しいだろう。

 しかし朝からスタートした断食のため、本日は食うことを断念する。

 内田百?「私の『漱石』と『龍之介』」読む。
 師である夏目漱石と、同門である芥川龍之介について書かれたエッセイを中心に編まれたアンソロジー。
 以前読んだことのあるエッセイも含まれていたが、漱石に借金をするくだりは非常に面白かった。

 夜、映画を立て続けに見た。
 ウディ・アレン「ギター弾きの恋」「おいしい生活」
 ビリー・ワイルダー「第十七捕虜収容所」
 ウディ・アレンは相変わらず。

 「ギター弾きの恋」はショーン・ペンが良かった。
 うまいというわけじゃなくて、なんとも、味のあるギター弾きっぷりだった。
 口のきけない娘はサマンサ・モートン。いつも何かをもぐもぐ食っているところがかわいい。
 演出的にもハンディキャップを「あるがまま」撮っていて、見事なまでにウェットさがない。その辺のバランス感覚はさすがだと思った。
 架空のギタリストをドキュメンタリー風に振り返る演出は「カメレオンマン」を思わせたが、あれよりもずっと大衆的。

 「おいしい生活」は職人的に作ったコメディ。
 この程度の喜劇なんてお手のもの、という感じのシナリオ。
 「マイ・フェア・レディ」の要素を逆説として見せるあたりはびっくりするほど分かり易い筋だった。
 登場人物の間抜けっぷりはもはや戯画化されている。「誘惑のアフロディーテ」に出てくるボクサーな。
 と思ったら、本人が出ていて笑ってしまった。マイケル・ラパポート。
 ラストはお決まりのジャズ。
 もはやジャズのエンディングはこの人の専売特許になりつつある。

 「第十七捕虜収容所」はいわずと知れたあの「第十七捕虜収容所」
 昭和28年の映画だからかもしれないが、ドイツ人の描き方は大袈裟だ。
 少なくとも戦争映画の体裁をとったルポではなく、戦争を題材にした映画だ。
 捕虜収容所に形成される流通経済は面白い。
 タバコが貨幣の代わりになるというのは事実だったのだろうか。

 三本続けざまに観たらさすがに目がチカチカした。

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