夏の食欲
2003年7月28日 月曜日
最近くせになっている「明け方起き」をした。
部屋の中は暗かった。外も暗かった。
暗いのに「明け方起き」をした俺は時計を見るまで状況が飲み込めなかった。
明け方は薄暗いものなのに、外は真っ暗だったからだ。
真っ暗ということは明け方じゃない。
なら夜か?
しかし俺が眠ったのは夜中の2時過ぎだったはずだ。
結構眠った感覚がある。
ということはまさか、午前午後をひとまたぎしてこんこんと一日中眠り続けていたのか?
いやいやそんなはずはない。
今の時期外が暗くなるのは7時過ぎだから、夜中の2時に寝た俺はそのままこんこんと17時間も眠っていなければ、午前午後ひとまたぎの時間旅行はできない。
しかし1時間しか眠っていないということは、身体感覚からいって考えられない。
結構長い夢を見たし、その途中でトイレに2回ほど起きたはずだ。
全ての謎を解くべく時計を見た。
4時。
ええっ?
どうして真夏の4時なのに真っ暗?
思わずカーテンを開けた。
ドアも開けた。
そして説教した。
何に?
4時と夏と外に。
以下、「4時」と「夏」と「外」は名詞になる。
「ねえ、大丈夫4時? もしかして君、ほんとは3時なんじゃないの? それから夏さあ、曇ってりゃ大目に見られるとか思ってない? あと、外。お前も4時と夏が一緒になってるんだから、ちょっとは空気読めよ」
外「気持ちが伝わって来ないんですよ」
「気持ち?」
外「いつも『暑きっかけ』で明かり入れるじゃないですか。こっちとしては、熱帯夜とまではいかなくても、せめて平年並みくらいのテンションで気持ちぶつけてくれないと、明かり入れる気になんないんすよね」
夏「もしかして俺のこと言ってる?」
外「ていうかお前さあ、ほんとに具合悪いの?」
夏「だから言ってるじゃないか、夏風邪だって」
外「ヒートアイランド現象とかあるから、少しくらい力抜いても平気とか思ってんじゃねえの?」
夏「思ってないよ」
外「雲一つない状況セッティングしても、なんか涼しいとか秋っぽいとか、そんなんだとバランス上また雲とか用意しないといけなくて、二度手間なんだよね」
夏「だからもう少しだって」
外「いつなんだよ」
夏「知らないよ」
「まあまあ、喧嘩はやめようよ。あれ? そういえば4時は?」
外「あいつは4時ジャストっすからね、4時過ぎたらいなくなっちゃうんですよ」
「じゃあ僕が説教していたのは?」
夏「4時1分とかじゃないすか?」
「そうか。つかみ所のないヒトだね彼も」
外「とりあえず、明かり入れていいっすかね?」
「ああ、いいよ。トイレ行きたいし」
夏「トイレばっかりですね」
「ちょっと飲み過ぎて」
そして気がつくと、外は明かりが入り、時刻は5時6時を越えて8時で、夏は相変わらず風邪をひいているのだった。
それでも日が昇ると蝉が鳴く。
一日、夏の具合をチェックするように過ごしてみたが、空気が乾いているように思えた。
まるで秋みたいだ。
夕方、ウナギを買おうと思ってOKストアに行ったら、売り切れだった。
荻窪あたりからずっと「ウナギコール」を心の中で叫んでいたので、まるで今年優勝できなかった場合の阪神ファンみたいな気分になった。
代替案として中華炒め。何をどう代替しているのかわからないけど、中華炒め。
ピーマン、鶏肉、茄子をこしょうで炒める。
先日の黒胡椒炒めのようにはいかない。
作りながら気づいたが、大量の胡椒のように見えていたのは、すりつぶした黒ごまではなかったか?
ごまの香りがはっきりとはしなかったので気づかなかったけど、食べた時のコクを思うとそんな気がする。
食事前にマラソン。一週間ぶり。6キロ。
窓を全開にして洗濯もした。
確かに空気は乾いている。
そして2時。眠ろうとしているが、また明け方起きをしないか不安だ。
マラソンしたのはそれ防止でもある。
