遅れてきたヒーロー

2003年8月29日 金曜日

 昨日までの暑さは空気が乾いていたので、日に当たらなければどうということもなかった。
 しかし今日のは違った。
 黙っていても汗が出る。
 これぞ夏。
 思い知ったか。
 そういう暑さだった。

 いってみれば、最後の最後で登場した主人公のヒーローみたいなものだ。
 来ない来ないと思わせておいて実は来るのか?
 そんな期待を抱かせておいて、さらに待たせて待たせて。
 悪党どもはその間、やりたい放題だった。
 おかげで稲作が大打撃。
 海の家も大赤字。

 だから今頃真夏日が来ても、きっかけミスのムードがどんよりと漂う、格好悪い登場シーンになってしまうのだ。

 たぶんこの暑さをもって、今年の夏は終わるんじゃないだろうか。
 となると、今日からこの暑さがどれだけ続くかで、夏の寿命を占えるわけだ。
 31日まで続けば天寿をまっとうしたことになるだろう。

 夏は短い。
 暑い=夏と早合点してしまいがちだが、例えば6月の半ばにいくら気温30度を越す真夏日が来たところで、海には入れないし、スイカだってそれほど出回ってないし、かき氷だって自分で作らなくちゃいけないだろうし、花火はまだやっていないのだ。
 つまり、まだ夏を味わうことが出来ないのだ。
 いつから味わえるのかというと、やはり7月下旬からだろう。
 そして8月下旬に終わる。
 それも、フェイドアウト。
 なんて寂しい。

 そこへいくと冬はしぶとい。
 昔、長野へ行った時、ゴールデンウィーク中にまだスキーをやっている人がいた。
 これは意味が違うか。

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