フジテレビ『西遊記』

2006年1月16日 月曜日

 朝からホープラーメンを食べたため、夕方までお腹が空かなかった。

 平田オリザ『演劇入門』読了。
 現代戯曲とはどういうものであり、いかにして書くべきかをわかりやすく論じた本。
 ある場所を戯曲で表現する際、その場所から連想されるイメージをとにわけ、遠いものから順に書いていくという方法論が面白かった。

 夕方、実家へ。
 お惣菜のエビカツ、サラダを食べる。

 夜、うっかり『西遊記』を見る。
 なんだあれは。
 面白くないドラマ、つまらないドラマ、できの悪いドラマ、むかつくドラマ、いろいろある。
 だが大抵は、自分には関係のないことだと無視できる。
 しかし、なんだあれは?
 あんなもの、テレビで放送していいのか?
 ひどさも限度を超えると、それは暴力である。

 「絶対」を「ぜってー」と発音するたぐいの喋り方。
 ドンキホーテで買ってきたような衣装。
 コントみたいなセット。
 とても戦いには見えない体に優しい殺陣。
 スーパーファミコンみたいなCGのきんと雲。

 玄奘三蔵役に女性をキャスティングするということは、1978年に放映された境正章主演『西遊記』を意図的に踏襲しているということだろう。
 しかし、できたものがあれでは、踏襲どころが侮辱しているように思う。

 気になって、境正章の『西遊記』の第1話と第2話を見てみた。
 夏目雅子の美しさが神々しい。
 当時、まだ21歳くらいのはずだ。
 孫悟空、猪八戒、沙悟浄のかけ合いもばっちりで、特に境正章の悟空と西田敏行の八戒は秀逸。
殺陣も派手で、いかにも「悟空がまた暴れてる」という感じがする。
 ナレーションがドラマの進行を大いに助けていた。
 第2話になってやっと悟空が玄奘三蔵と出会うというスローな展開なのだが、芥川隆行のナレーションが入ると、紙芝居みたいに次回が楽しみになってくるのだ。
 そしてエンディングに流れる『ガンダーラ』と、中国ロケの映像。
 構成がすばらしい。

 フジテレビの西遊記は初回視聴率が29パーセントくらいあったという。
 ゴミを食わされた3000万人もの犠牲者がいたというわけだ。
 不良品と知りながら製品を流通させたメーカーは、社会的責任を追及される。
 放送も同じことではないのか。
 ドブ川みたいなドラマを清流であると宣伝するのはいかがなものか。
 あと5年でデジタル放送が始まるが、この分じゃテレビがなくなっても誰も困らない状況になるぞ。
 少なくとも、フジの『西遊記』見るためにデジタルテレビは買わんだろう。

『フジテレビ『西遊記』』へのコメント 1件

  1. かんりにんブログ@東京 さんのコメント:

    うっかり月9『西遊記』を見てしまったよ嗚呼

    普段なら月曜のこの時間にテレビを見てるなんてないんだけど、うっかりした。映像の質感が嫌なんだよなあ。あと、CGの使い方が上手くない。ああいうアクションCGはやっぱり香港人に任せた方が出来がいい。それか、昔の特撮を撮ってた古い人のアイディアを参考にして、できる…..

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