余命
2006年6月3日 土曜日
音速かたつむり公演を、中板橋の新生館スタジオまで見に行った。
3時からのマチネ。
はじめて行く劇場だったので、地図を入念に調べたのだが、それでも道に迷ってしまった。
駅から伸びる道の区別がつきづらい。
昨年、パーマ企画で一緒にやった内山さんとアツシオ君、OrangePumpkingのあーや、そして主宰の川口さんと家城君など、知り合いが多い。
しかも、出演者に東セイジさんがいて驚いた。
2001年に阿佐ヶ谷南南京小僧で一緒にやった人だ。
芝居は、アツシオ君が主人公。
余命数ヶ月のガン患者にして、医者という役。
関西弁を使い、話し言葉の自然な感じを出していた。
内山さんはその先輩女医の役で、あーやは元彼女の役。
東さんは記憶喪失患者の役だった。
余命数ヶ月という設定から、この前見たクロカミショウネンの芝居を思い出した。
ひっぱたくシーンがあるというのも、両者に共通している。
死に対しての向き合い方に、音速らしさを感じた。
が、それが作者の川口さんらしさと同義なのかというと、それはよくわからない。
音速以前の川口さんが、救いのない話を書いたのを見たことがあるし。
だから、やはりここは音速かたつむりのカラーに合った戯曲と考えるのが正しいだろう。
人は日常において、なるべく自分の死について考えないように生きていたいと思うから、演劇でそのあたりを、
(明日はお前がこうなってるかもしれないぜ)
とチクチク刺激すると、見ていて不快なものになることがある。
もちろん、見る人によってはそのチクチクが心地よいので、お客さん無視というわけではないのだけど、万人向けにならないことは確かだろう。
6時に南中野到着。
片桐から、
「今日、昼もとってたんですね」
と言われる。
あわてて稽古場取得の書類を見ると、確かに1時から10時までとなっていた。
痛恨であった。
ジョギングをしようと思ったが、雨が降りそうだったので、昨日に続いてタップの基本を20分。
これは、有酸素運動としては非常に良いかもしれない。
腹筋、背筋150、腕立て60。
腕立てだけが、なかなか元の回数に戻らない。
新しく渡したシーンの稽古をしてみた。
しのちゃんと健ちゃんのシーンは、あほらしくて好きだ。
そういうシーンばかり二人芝居形式で集めたら、面白いかなあと思った。
今回の芝居は、もっと動けるものになるはずなのに、なかなかその一線を越えられない。
演出席で見ていると、色んな動きの案が浮かぶが、それらはしょせん<案>に過ぎない。
役者の体が勝手にはじけてくれるような、そんな状況を望んでいるのだが、そのためには昔やっていたみたいに、稽古前のサッカーとか鬼ごっことか、全員でアホみたいに動き回る時間を設けないとダメだろう。
役者に一人でも体力バカがいて、出番のない時に「ふんっ!ふんっ!」とか言いながら筋トレや動きの自主練をしてくれると、意識の底上げになるんだが。
「おで(俺)、げいご(稽古)終わりまでに、腹筋5万回やるんだど」
とか言って。
だが、昨年末にやった公演に比べると、さすがにみんな柔軟や発声をちゃんとやっている。
11時帰宅。
シャワーを浴び、所有している芝居のビデオの整理をする。
