地元西葛西の客引き

 昨日の酒が残り、朝から頭がぼんやりしていた。
 自分が何をしたいのかわからなくて、しかも、わからないことがイライラにつながらず、ただ何もかも、どうでもいいやという気分でありながら、仕事はちゃんとしていた。
 こういう状態になったのは初めてだ。

 それでも与えられた仕事を淡々とこなしていれば、世の中と自分の接点を何とか見出すことが出来る。
 不景気とはいえ、重要なことだ。
 金だけの問題ではない。

 夕方、稽古に行く前にシアターグリーンに赴き、劇団阿佐ヶ谷南南京小僧への公演祝を届ける。
 いつもより遅めに稽古場に着いたので、マラソン時間を短縮する。

 マラソン後、おにぎりを食っていると、東さんがミカンをくれた。
 「これさ、伊原のお見舞いに昨日買っていったやつなんだけど、一つも食ってなかったから、今日持って帰ってきた」
 わざわざ持って帰らなくても、と思ったが、東さんは気にせず、ミカンをむしゃむしゃ食っていた。

 夜、西葛西に帰る。
 駅の北側線路沿いに、風俗店があるのは知っていたが、歩いていたら韓国人の女の子に腕を捕まれた。
 「マッサージどうですか?」
 そう言って建物に引きずり込もうとするので、慌てて振り払った。
 ホッとしたのもつかの間、交差点の手前にも女がいて、行く手を阻むように「マッサージどうですか?」と聞いてきた。
 このへんでこんなにしつこい客引きを見たのは、初めてのことだ。
 そのうち、何か問題が起きるぞきっと。

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