クレイジーケンバンドの新曲

 休日ではあるが仕事がある。
 朝9時から夕方まで。

 だが、ものは考えようかもしれない。
 今の状態で完全なる休日が心身に良い影響を及ぼすとは考えがたい。
 減量中のボクサーが「たった一口」を避けているのは、その一口が飢餓感の呼び水となることを知っているからだ。
 これを稽古期間中の自分に当てはめてみると、中途半端な休日が「休み」への渇望を目覚めさせるということになろうか。

 だがまあ、稽古がないのは確かにひとつの「休日」ではある。
 頭を空っぽにすることも必要だ。

 昼、TANIOさんから思いがけない電話。
 「塚もっちゃん、元気?」
 「はい。元気です。どうしたんですか?」
 「今、何してんの?」
 「今日は仕事です。休憩なんでこれからマックにでも行こうと思って」
 「あのさ」
 「はい」
 「仕事、しない?」
 「はあ?」
 「実はさ、うちの会社で一人辞めちゃってさ。3月くらいまでの仕事なんだけど」
 「ああ…僕、今、仕事、してますからねえ」
 「そうなんだ」
 「ええ」
 「こっちのは、つまんない仕事なんだけどね」
 「そうですか」
 「楽だけど」
 「そうですか」
 「辞めた奴の名前が偶然にもさ」
 「はい」
 「塚本って言うんだ」

 妙に和む電話であった。

 豊田有恒「崇峻天皇暗殺事件」読む。
 聖徳太子、蘇我馬子など、日本古代史のミステリーもの。
 作品の背景に豊富な史料の存在が感じられ、量より質の満足感があった。
 大変面白い。

 モチメに仮チラシと、年賀状制作を頼む。
 「年賀状のデザイン、アイディアは?」
 と聞かれたが、例によって妙なアイディアしか出てこない。
 「来年は未年(ひつじどし)だから、羊がオオカミや熊に襲いかかってその肉をむさぼり食っている絵をリアルに描いて、『成り上がり』というコピーを添えるのはどうかな」
 「わけわからない」
 「じゃあ、ジンギスカンの肖像とジンギスカン鍋の絵は?」
 「わけわからない」

 そういえばDMはがきのデザインを頼んだ時もそうだった。
 「ハコブネのカットはどういうのがいいの?」
 「箱船が海に浮かんでいて」
 「はあはあ」
 「海の底では」
 「はあはあ」
 「大王イカとマッコウクジラが熾烈な生存競争をしている絵」
 「わけわからない」

 夜、安いうなぎで鰻丼。
 しいたけニンジンジャガイモのみそ汁。
 卵焼き。

 クレイジーケンバンドの『タイガー&ドラゴン』聴く。
 やさぐれたボーカルに情念の歌詞が、もうたまらない。
 絶叫しそうなかっこよさだ。
 死んでもいい系。
 最高。

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