ボブ・サップが次のK1でミルコ・クロコップと試合をすることになったが、危うい危うい。
練習量も、ハングリーさも、ミルコの方が上回っていると思うのだが。
逆に言えばこの試合に勝った方が日本のマット界における最強の称号を手にすることになるだろう。
俺としてはミルコとノゲイラの戦いの方が見てみたい。
一昨年桜庭がシウバにやられて以来、日本人選手はどうもぱっとしない。
そんな中、元リングスの田村潔がU-STYLEを旗揚げするという。
団体名のUはずばり、UWFのU。
確かに、田村以外にUWFを名乗れる選手はいなくなってしまった。
そういえばリングスが活動を停止して丁度1年だ。
前田日明は今、どこで何をしているのだろう。
リングスはかつての国際プロレスに似ているところがあった。
全く無名の格闘家を招聘し、そのすごさを観客にアピールするのは本当にうまかった。
しかし商品価値の上がった格闘家を他の団体に持っていかれるのも常であり、そういうところが国際プロレスによく似ていた。
個人的にはヴォルク・ハン選手がとても好きだった。
どんな体勢からもくねくねと関節を決めるところが本当にいやらしかった。
手品がうまいというところもイカす。
全盛期の彼が今のプライドに出たらどうだったろうと思う。
日本人選手で唯一ぱっとしている高山も、プライドではまだ1勝もしていない。
負けて名を上げるというのは極めてプロレス的な成り上がり方で、それを実践し成功させ己の商品価値を高めているところに並々ならぬセンスがある。
その点で桜庭とは違う。
桜庭の悲劇は、負ければ商品価値が下がることだった。
昨年の三沢と蝶野の試合以来プロレスもほとんど見なくなってしまった。
「週刊プロレス」はまめにチェックしているが、業界自体がなんとなく「張り」を失っているように感じる。
好きなレスラーもどんどん少なくなっている。
高山くらいになってしまった。本当に。
新日本プロレスもどうなるんだろう。
まさか蝶野一人が切り盛りするようになるなんて想像だにしなかった。
蝶野じゃなかったら今頃崩壊しているように思う。
長州、橋本、武藤、健介、小島、カ・シン、もうみんないない。
そういえば「紙のプロレス」で2002年マット界の流行語大賞みたいな特集を組んでいた。
1位が佐々木健介の「ヴァー!」だった。
図書館で本を借り、OKストアで買い物。
鯵、鶏肉、豆腐、ほうれん草、オクラ、納豆、味噌を買う。
鯵は刺身用として1匹100円で売っていた。
が、刺身を食いたい気分ではなかったので、干物にする。
背開きにしてワタを抜き、洗ってから1時間ほど塩水に漬け、しっぽに糸を巻いて物干し竿から吊す。
明日の夜は美味しい干物が食える。楽しみだ。
夜、ほうれん草のおひたしと山芋の千切り、卵焼き、ポテトサラダ、大根のみそ汁。
黒澤和子「パパ、黒澤明」読む。
学生時代の後輩からメールが来た。
なんと、来月に結婚するという。
相手は、これまた後輩。
それも、つきあい始めて12年目の彼女である。
干支一巡りの物語に感興を覚え、すぐに電話をする。
「お久しぶりです」
「久しぶりだね。いやあ、とうとう結婚か。おめでとう」
「ありがとうございます」
「PHSにメール転送かけてるから、来た瞬間電話しちゃったよ」
「ははは…ドカさんには披露宴、来て欲しいなと思いまして」
しばし話す。
嫁さんもすでに一緒に住んでいるらしいので、電話を替わってもらいこれまたしばし話す。
しかし、二人が過ごしてきた月日を思うと実に感慨深い。
まったりした夜に、乾杯の理由が生まれた。
一人、杯を掲げる。おめでとう。