紅白名場面

 順調にとはいえないが、とにかく8時20分には起きた。
 部屋は寒かった。
 滅茶苦茶寒かった。
 ヒーターのスイッチを入れ、台所に行き、カブの葉っぱのスープを暖め、パンを焼いた。
 スープは結構量があったが、おかげで少しだけ体が温まった。

 外に出ると、足下がふらついていた。
 理由はわからない。
 昨日は2時半に寝たが、酒量を過ごしたわけでもない。
 風邪の気配はみじんも感じられない。
 単なる体調不良か、もしくは眠りが浅すぎたのだろう。

 寒いのには理由があった。
 つまり、雪のせいだ。
 12月の初雪は早い方だが、一昨年の暮れは12月の頭に雪が降っている。
 だからそれほど違和感を感じなかった。

 夕方、実家に帰る。
 両親は回転寿司を食いに行き留守。
 7時過ぎに帰ってきて、なぜかおみやげに大福餅をくれた。

 NHKのBSで、紅白歌合戦の名シーンを放送していた。
 視聴者のリクエストに応えるという番組だった。
 植木等「スーダラ伝説」
 沢田研二「カサブランカ・ダンディ」
 この二つが見られて嬉しかった。
 ジュリーはおそらく全盛期で、歌い方、見せ方、すべてが滅茶苦茶カッコよかった。
 たぶん、映画「太陽を盗んだ男」に出演した頃ではないか?

 植木等はリアルタイムで見ている。
 「シャボン玉ホリデー」を見て育った世代の歌手が、ニコニコしながら手拍子をとっていたのが印象的だった。
 植木さんの腰の据わり方はすごい。
 動いても頭が上下にぶれていない。
 声もよく出ていた。
、歌いながら笑ったり、笑いながら歌ったりと、とにかくめでたい気持ちになるパフォーマンスだった。

 その後、白黒の越路吹雪を見た。
 かなり昔の映像で、番組の規模は小さかったが、歌い手にというプロ意識がにじみ出ている感じがした。
 歌が終われば自然と拍手がしたくなる。
 あそこまでいくと、歴史映像だろう。

 スマトラ沖地震の特別番組を見た。
 津波の原因やその仕組みを丁寧に解説してくれるのは良かったが、番組進行役のアナウンサーのたたずまいがなぜか気に触った。
 真面目にやっているのだろうが、どうしてもを語っているような気がしてならなかったのだ。
 災害が起きて10年くらい経ってから放送する時のしゃべり方とでもいおうか。
 かといってことさら深刻ぶられても困る。
 事件が起きて間もないのだから、アナウンサーの喋りは必要最小限に留めて欲しかった。

 昼過ぎに脂っこいものばかり食べたので、夜は納豆ご飯だけで済ませていたのだが、夜中になると腹が減ってきた。
 冷蔵庫をあさると、神楽坂にある有名なの中華まんがあったので、肉まんをレンジで暖めた。
 食べようとしたら、まんじゅうの下面がべとべとしている。
 どうやら、肉汁があふれ、しみ出してしまったらしい。
 もったいないことをした。肉汁が売りなのに。
 レンジでチンなんていう冒涜行為をした報いだ。
 今度はちゃんと蒸して食べたい。

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