塚本健一(仮)

10時起き。
夕べは何時に寝たんだったか。たぶん3時過ぎだ。
二度寝せず起き図書館へ。
予約していた本を借りる。

スーツをクリーニングに出し、会員証の更新をする。
木曜日が安いのだと今さら知る。なぜなのかは知らないが。

「丸信」で昼飯を食べ、西友で買い物。
TSUTAYAに寄りDVDを借りる。

夕方まで調べ物。
5時に家を出る。
自転車で沼袋に向かう。

途中、中杉通りを北へ。
西武新宿線の踏切を渡り少しして、車道から歩道に上ろうとしたら、段差に前輪をとられて派手にすっころんだ。
自転車に痛快な投げ技を食らった形になり、上半身から地面に着地した。
ズザザザッ、という音。
「痛ってー!」
と、かなり大声で叫んでしまった。
人が沢山行き交う通りだったので、周囲の人が皆こちらを見ていた。
痛さより恥ずかしさが勝った。
ヘッドフォンをしていたので、普段より大声だった。
しかも痛かったので、ダブルで大声だ。
100メートルくらい離れたところにいる人もこちらを見ていた。
(見ないで)
と思った。
(今じゃなくて芝居を見に来て)
と思った。

右手の手のひらで受け身をとったために、指をすりむいていた。
骨に異常はなかった。
しばらくすると指が腫れてきた。
明日演奏を控えたピアニストじゃなくて良かったと思った。

5時40分頃に、中野江古田病院に着いた。
翼君の病室へ。
DVDとヘッドフォンを渡す。

色々考えて、海外ドラマを差し入れた。
「チャック」第一シリーズ全6巻。
電気販売店のオタク店員が、ひょんなことから国家機密を脳にインストールされ、重要人物になってしまう。
カット割りが細かく、展開はスピーディー。
メリケンドラマは質が高いなあと思う。

昨日75キロだった体重は、73キロになったという。
利尿剤の効果も落ち着いてきたということだろうか。
「つまり翼くんは、とっくにデブじゃなかったんだよ。水分にコーティングされていただけなんだよ。今のが本当の君の姿なんだよ」
「ですかねえ」
「だから、退院したら、快気祝いと、仲間のD軍団からの脱退式をしないと。花束もらって」

少し前に仲澤夫妻も来ていたようだった。
「宙キャンの芝居に行くって行ってましたよ」
「俺もこれから行くんだ」

6時に病室を出る。
自転車で阿佐ヶ谷へ。

6時半少し前にかもめ座へ。
柳瀬啓くん来ていた。

客席で、シーナさんの本を読んでいると、隣になべさんが来て座った。
翼くんが入院したことなど話す。
「鉄鍋餃子ってあるんですか?」
なべさんに聞かれる。
「ありますよ」
「やっぱり知ってるんだ。有名なんですか?」
行ったことはないが、場所は知ってる。
随分昔から存在も知っている。

兜森くんは、スーツ姿で、恋する青年を演じていた。
髪の毛をさらさらにしており、眼鏡くんで、なんだかカリメロのようだった。
大まじめにやっているので、逆に面白い。

後半、父親の暴力がテーマになってきた。
回想場面があったが、子供を殴る時の形が、グーパンチだったのに違和感を感じた。
「張り倒す」という形の方が自然に見える。

終演後、客席に綾香がいた。
翼くんの見舞いに行った帰りだという。

小林真弥くんがいた。
「翼くん、痩せちゃったよ」
と言うと、あきたこまち10キロパックみたいなお腹をさすりながら、
「この子は僕が一人で育てていきますよ」
と寂しそうに答えた。

鉄鍋餃子で飲もうということになり、自転車でひつじ座方面に向かった。
だが、駅から結構離れてしまうと思ったので、近くの「笑笑」で妥協した。

理保さんきていた。
去年、近所に引っ越し、一人暮らしを始めたという。
DVDを返す約束をしていたのだが、今日来るなら持ってこられれば良かった。

仲澤さん、綾香、理保さん、なべさん、遅れて兜森くん。
6人で飲む。
翼くんの話、芝居の話、色々。

兜森くん、仕事が大変なことになっていて、稽古があっという間に感じられたという。
「稽古来てアップして、7時から開始して、8時に僕帰っちゃいますから、ほとんど稽古できなくて」

12時近くまで話す。

12時20分帰宅。

飲みの席で、姓名判断の話をした。
塚本健一という名前が、すごく悪いのだ。
たぶん10年以上前だが、どの姓名判断をやっても悪いので、芸名を考えたことがある。
ところが、漢数字を「壱」にしたり、塚本を「塚元」「柄本」、はてはひらがなにしたりと色々変えても、運気は良くなかった。
そのうち、何かの拍子に「塚本健一(仮)」としたら、抜群の運勢だった。

(つまり、名前なんてしょせん仮のものであり、本当のおれとは関係ないんだな)

そう結論し、一時期本気で「塚本健一(仮)」を芸名もしくはペンネームに私用と思っていた。

今姓名判断をやったら結果は変わっているだろうか?
やってみた。

結果がこれだった。

出てくる単語がひどい。
総運は、苦境 浮沈 悲運。
外運は、孤立 自滅 不遇 不如 トラブル 虚無 虚偽 心弱。
地運は、意志薄弱 失敗 挫折 病弱。

外運がひどいもんだった。いい言葉がひとつもない。

ところがだ。
同じサイトで今度は、「塚本健一仮」で入力するとどうなるか?

結果がこれだった。

すばらしい。
総運は、温和 安定 達成 実力 実り 大志 貫徹 野望。
人運は、人望 成功 大成 衆望 逆転成功 頭領。
外運は、個性 才能 強運 英敏 発展 自立 剛気。
地運は、成功 名誉 創造力 頭領 想像力 活力 太陽 活生。
天運は、信頼性 忍耐 成功 剛気 戦闘 情熱。

文句のつけようもないくらい素晴らしい。
同じ俺なのに、仮をつけるとこうも違うなんて。

だが待てよ。
いやもしかすると。

だから演劇をやっているんじゃないのだろうか?

「今の俺は本当の俺じゃない。演劇をやっているのが本当の俺なんだ」

ならば、今こうして、酔いどれ眼で腐った文章をいじきたなく書き散らしている俺は「塚本健一」じゃなくて「塚本健一仮」なのだ。
演劇をやっている限りそうなる。

だったら、演劇を続けている限り、俺は、仮の俺でありつづけるということじゃないか?
ユリイカ!

逆ならイヤだな。
演劇をしている、つまり、舞台の上で演じる役でのみ幸せで、現実は不幸みたいな。

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