7時起き。
『爆弾犯の娘』読了。お父さんは自首して刑に服すも、出所してからお母さんとギスギスして結局離婚。娘は芸能界に入り、映画『桜の園』に出たりしてそこそこやっていたが、三十代が近づいてくると役者の仕事がとんとなくなり、危機感を覚えて脚本を勉強する。月日がたち、母は伊豆で隠居。そこへ父が訪れる。なあなあな感じで父を受け入れる母だが、娘は反発。父は出ていく。しかし、やはり娘は父を連れ戻しにいく。このあたりの描写が映画的。恨み辛みだけが書かれているわけではなく、著者のパーソナリティがどことなく憎めない感じで感情移入もしやすく、読後感が良かった。
9時前に家を出る。自転車で図書館へ行き、本の貸し借りをする。
そのまま自転車で鷺ノ宮へ。駐輪場に自転車を止め、西武線で高田馬場へ。JRで池袋へ。
Can★Doで買い物をし、10時半の特急で西武秩父へ。車中、『三体Ⅱ 上』を読む。
11時47分に西武秩父着。昼飯を食べるべく『珍達そば』へ。去年の7月、秩父の最高気温が40度を記録した日に行って以来。
店の前に行くと、凄まじい長さの行列ができていたので、食べるのを諦める。

他にチェックしていた洋食屋に行くが、そこも行列ができていた。文化の日連休を舐めていたかもしれない。
車を借りる予約を12時45分にしていたので、並んで待つ時間はなかった。地図を見ながら飲食店を探し歩き、並んでいないうどん屋が見つかったので、12時過ぎに中に入り、うどんを頼んだ。しかし、店主がのんびりペースで、頼んだうどんが出てきたのは12時35分だった。30分以上待ったうどんを1分で食べ終えた。
走ってカーシェアのパーキングに向かい、予約時間2分前に解錠して車に乗った。
奥秩父もみじ湖の先にある中津峡にナビをセットし、のんびり車を走らせた。到着予想時刻は1時間後だった。しかし、ナビがやや古かったようで、大滝トンネルの手前で秩父往還の道を選択し、それに従って走らせていたら、途中で通行止めになっていた。落石工事のためらしい。
道を戻り、大滝トンネルに入った。このトンネルはそもそもまだ完成してはいないらしく、秩父往還が落石通行止めのため、ノロノロ運転制限で通れるようにしているようだった。
行ったり戻ったりで時間がかかってしまったので、目的地を彩甲斐街道出会いの丘に変更した。
走りながら紅葉の様子を確認したが、やはり、11月上旬ではまだ早すぎたようだ。山の所々に赤くなった木が見えたが、紅葉の見頃というわけにはいかなかった。
2時過ぎ、出会いの丘に着いた。車の外に出ると寒かった。気温は10度ちょっとだった。風で枯れ葉が舞っていた。この気温ならあと数日で紅葉は見頃になるだろう。






来た道を少し戻り、ゴボゴボ水という湧水の近くで路肩に車を止めた。湧水そばにはなんの説明書きもなかったが、ストリートビューを見ると、その場所に間違いはなかった。コーヒーのペットボトルを洗い、中に湧水の水を入れた。静かだった。風で葉が擦れる音がするたびに、クマではないかとビクビクした。



車の返却時刻は4時45分だった。それまで2時間ちょっとあったので、道の駅両神温泉薬師の湯に寄ってみた。途中、幅員減少のシビアな山道を通った。



3時10分頃に道の駅に着いた。温泉に入る時間はなかったので、農産物の直販店で土産物を物色した。きゃらぶきとさつまいもを買った。さつまいもは、『七人の侍』の監督と同じ名前の生産者のものを買った。
3時半過ぎ、道の駅を出て、小鹿野町周りで秩父に向かった。しかし、小鹿野町手前でけっこう長い渋滞があった。
市街地に入ると渋滞はなくなった。秩父駅を西から北側を回りこむように走り、返却時刻10分前に車を返した。
『珍達そば』へ行ってみたが、今日は昼営業のみだったらしく、店は閉まっていた。
西武秩父駅近くのそば屋に入り、秩父名物『わらじカツ丼』を食べた。ソースカツ丼のような見た目だったが、タレはソースではなく、甘辛い醤油味だった。
駅の『ちちぶみやげ市』で、しゃくし菜の漬物、沢庵漬けを買った。
6時20分過ぎの特急に乗る。車中、『三体Ⅱ 上』を読み進む。
所沢で降り、西武新宿線に乗り換え、鷺ノ宮へ。北口に出て、図書館の返却ポストに本を返し、駐輪場で自転車に乗り、8時前帰宅。
買ってきたさつまいもは、品種名がかかれていなかったが、トースターで1時間焼いてみると、ホクホク食感の焼き芋になった。ということは、紅あずま系だろう。紅はるか出ないこと間違いない。ほんのり甘かった。先日実家で焼いた無名さつまいももホクホク系だったが、食感は良くても全然甘くはなかった。さつまいもが甘くなるのは、酵素が熱によって澱粉をブドウ糖に変えるためなので、持って生まれた潜在甘味という才能が重要となる。どんなさつまいもも甘く焼けるわけではない。

