秘湯の朝食。
 野沢菜のおかゆが出る。
 消化に良さそうなものばかり。
 食った後は当然のことながら温泉につかる。
 露天風呂に入り、景色を見ながら源泉を飲む。
 糖尿病に効くらしい。
 突然遠くのほうからゴーッという音が聞こえた。
 なんだろうと思った瞬間、宿全体が突風に包まれた。
 木の葉が舞い散り、柱がきしむ。
 「なんだなんだ、猫バスか?」
 山おろしだろうか。
 平野部ではお目にかかることのできない類の突風であった。
 露天風呂は落ち葉がたくさん浮いていた。
 チェックアウトし、山を降りる。
 降りるだけで50分近くかかるのだから、やはり奈良田は秘境と言えよう。
 降りてから、滝を見つける。
 マイナスイオン補給。

 昼過ぎに河口湖に寄る。
 観光客の姿はほとんどなく、そのために食堂も閑散としていた。
 1階が革製品売り場で、2階が食堂という妙な店に入る。
 案の定高かった。
 仕方ないので、どんな店でもとりあえずそこそこの味になるカレーライスを注文。
 そこそこの味だった。
 この季節になると感想のためか、静電気がすごい。
 車に乗ると特に顕著だ。
 嫌というほどビリビリいう。
 もうどうしようもないくらいだ。
 靴が触れただけでバチッとくるのは、さすがに頭にくる。
 だって、靴ですぜ?
 夜の8時過ぎに東京へ。
 甲州街道が思ったよりも渋滞していたのだ。
 特に立川へ行く車が非常に多かった。
 何か、イベントでもあったのだろうか?
 車を返してから、国分寺の「あかぎ」でオムレツ定食を食う。
 昨日から、めしを沢山食っているような気がする。
 帰宅後、シャワーを浴び、すぐ寝る。

  
  
  
  
