フレッツ解約

 実家のフレッツADSLを解約した。
 昨年の夏に始めた頃は1.5Mというスピードが途方もなく速いものに思われたが、あれから1年と少したち、僕らは大人になってしまった。
 今では物足りなく思えてくる。

 というわけで解約をし、次にどこの業者でADSLをつなぐかを考えなければいけないのだ。

 もう一つPCがらみの話。
 ハードディスクの換装を行い、結局またウィンドウズを入れ直すことにした。
 だが、プロダクトキーが描かれているガイドを小金井に忘れてしまったのだ。
 途中でストップの状態。

 それらの作業前に、「ロミオ」の台本を11ページほど書いた。
 さらに印刷もしておいたので、PCが使えない状態でもやり残しはなかった。

 メモリを増設しハードディスクも増設した。
 あとはCPUをアップグレードすれば、拡張性のなさがアキレス腱とされたGateway Neo もあと2?3年は保つだろう。
 もともと搭載されているのはCeleron400MHz。
 これに下駄を履かせて、Celeron766MHzをのせるのが目標である。

 夕方6時、南中野で稽古。
 マラソンがてらドンキホーテに寄り、宛名印刷用のタックシールを探す。
 意外なことに置いてなかった。

 マラソンから戻ると望月と久保田君が来ていた。
 望月、友人から買ったIBMのモバイルPCをいじっていた。
 「結局5万で買いました」

 女の子が全員休みだったので、1時間と少し読み合わせと今後の展開についての話し合いをし、稽古を終えた。
 このまま帰るのもなんなので、中野富士見町の「やるき魚しん」とかいう居酒屋で飲む。
 もともとは「やるき茶屋」だった店だが、フランチャイズ契約をやめたらしい。
 が、「やる気」は失っていないというわけ。

 望月と久保田君は二人とも静岡県の清水市出身だ。
 「清水って、静岡よりも向こう?」
 「いえ、隣です」
 「浜松に近いの?」
 「浜松はずっと向こうです」

 静岡県は次の4つの地域に分かれるという。
 浜松市などのある西部。
 静岡、清水市がある中部。
 富士、沼津のある東部。
 そして、伊豆。

 静岡・清水市連合が浜松市について抱くライバル心というものはかなり強いらしい。
 「例えば僕は出身を聞かれたら、静岡です、と答えますけど、浜松の人間は、浜松ですって答えるんですよ」
 「へえ」
 「そうそう、彼らはそうなんだよね」
 と望月。

 だからといって静岡市と清水市の仲が良いわけではない。
 二つの市を結ぶ私鉄が走っていて、それぞれの発着駅が新静岡と新清水という。
 だが、新清水の人間はその私鉄で新静岡まで乗ることは決してなく、新静岡の人間もまた然りであるという。

 「俺はくさなぎというところにいたんですけどね、清水まで行くのは年に一度の「みなとまつり」の時だけでしたね」
 「ところが、来年の4月に、清水市は静岡市と合併しちゃうんですよ」
 「なに市になるの?」
 「静岡市」
 久保田君が続ける。
 「僕、清水市大好きですからね。許せませんよこんなことは」
 望月もうなずいて続ける。
 「そうだよね。清水市がなくなるって、耐えられないよね」

 郷土愛に満ちた話が続くうちに、色々疑問点も出てきた。
 「例えばさ、伊豆はどうなの?」
 二人は急に黙り込む。
 久保田君が考え深げに言った。
 「…伊豆は…別格なんですよ」
 「別格?」
 「観光地ですからね」
 「沼津市は?」
 「あ、東部ですねえ、あそこは」
 「なんか、浜松市に対する時と態度が違うね」
 「ええ。まあ、東部の人間は自分たちが一番東京に近いということを自慢している感じですけど」
 「でも、清水市民としては別に眼中にない?」
 「そういうことです」

 黒はんぺんの話も出た。
 望月が学生時代、実家のおみやげとして持ってきたことがある。
 全体的に黒ずんでいるが、生でむしゃむしゃ食べると実にうまい。
 「東京に出てきて驚いたのは、はんぺんが白いことでしたね」
 と望月。

 久しぶりにカルチャーギャップにまつわる話を沢山聞けた。
 こういう話は酒の場で話すと大変面白い。
 座も乱れないし、面白いネタも転がっている。

 12時帰宅。
 なぜかポテトフライを揚げて食べる。