みぞおち脈打ち日

 昨日の夜発泡酒を二缶飲み、日本酒を2合飲んだ。
 作業をしながら3時間かけて飲んだ量なので、自分としては決して飲み過ぎではない。
 むしろ抑え気味ともいえる。

 しかし今朝起きた時、みぞおちのあたりが膨れたほうな感じがした。
 気分も良くなく、いかにも昨日飲んだ酒が残っているといった感じだった。

 午前中に1リットルパックのお茶をゆっくり飲む。
 昼過ぎに空腹を覚えたので、武蔵ラーメン青山店で普通のラーメンを食べる。
 食べ終わるとまた、みぞおちのあたりが膨らんだ。
 胃が膨れて他の臓器を圧迫しているような感触だった。

 とてもイヤな気分になり、インターネットで腹部の膨満感について色々調べる。
 もしかすると腹に水がたまっているのだろうか。
 酒を飲んでもトイレにあまりいかないようになったことと関係しているだろうか。

 スギナ茶に利尿作用があるというので、夕方新宿のドラッグストアを何軒か回る。
 しかしどの店にもおいてなかった。

 そのまま喫茶店に入り、松本さん、健ちゃんと待ち合わせ。
 チラシの打ち合わせをする。

 チラシにどんな文字情報を載せたらいいかと話になる。
 シンプルなレイアウトなので、あまり文章は載せない方がいいと考えていたのだが、
 「この面に地図とタイムテーブルがくるわけか」
 と健ちゃんが言い、確かに情報面もシンプルきわまりなくしたら何のチラシなのかわからなくなるなと思い直した。
 松本さんからも、カンパニーの印象をどう与えるかについて、文字情報もやりようがたくさんあると言われ、その場でノートにいろいろな文章を書いてみる。
 『ラジコン少年』のラジコンという部分からなかなか離れられず、いいコピーが浮かばない。
 「ラジコンから離れたら?」
 と言われて気づいたが、この苦しみは現在台本を書いている苦しみとそっくりだ。
 テーマに近づきすぎたために、テーマに縛られて周囲が見えなくなることはよくあるが、現在の自分はまさにそういう状態なのだ。

 それがわかってからは少し気分が軽くなり、やや軽めのコピーや散文や短いやりとりが浮かぶようになった。
 「短い会話は面白いですね」
 と松本さんも言う。

 11時まで話し合う。
 外は急激に寒くなっていた。
 上着を着てこなかったことを後悔し、重い荷物を抱えながら丸ノ内線のホームで『哀愁の街に霧が降るのだ』を読み終えた。

 12時過ぎ帰宅。
 モツ鍋の残りにキャベツとターサイを足し、野菜だけ食べた。
 みぞおちのあたりがどくどくと脈打つ感じがあったので、お酒は飲まず、プーアル茶を飲んだ。