来られないトラブル

カズオ・イシグロがノーベル文学賞受賞。複数のメディアが、村上春樹がまた逃したという言い方をしていた。
あわせて、落胆するハルキスト達の写真をネットで見た。みんなで集まって受賞を祈っている様子も。
そういう集い方は、村上春樹の描く世界のルールとそぐわない。集まっているのは、ごく一部の人達だ。それらを、多く居るように見せかける、偏向報道なのではないか?

出演者から連絡。事務所の仕事が突然入り、今月の稽古参加が9時過ぎになってしまうとのこと。問いただすも要領を得ず。9時過ぎだとほとんど稽古ができない。本番一週前にその参加では、差し障りがあるなんてもんじゃない。
スケジューリングのミスだと関係者の意見。本人は降板する場合は絶対にいい代役を探すと言う。にもかかわらず、許されるなら出たいとも。
そういえば、昨日も稽古中、青い顔して事務所に電話していた。板挟みになっているのか。
出番を減らし、展開を変えるしかない。どうやってまとめたらいいのやら。

夕方、西永福で亜企ちゃんと衣装打ち合わせ。赤ちゃん持参。かわいいことこの上ない。
大宮で稽古。冒頭から半分をやる。

稽古後、出演者と話す。事務所の社長には本番の週にしかNG日を報告していなかった。そもそも月に仕事が入るのは3本くらいだったらしい。ところが衆院選が決まり、急遽選挙カーの仕事が入ってしまった。ほぼ毎日8時過ぎまである。
なるほど事情はわかったが、そちらをキャンセルしてこちらに来てくれと伝える。先にオファーしていたこちらに利がある。どうも社長さんは、本番前にこちらの稽古が毎日あることなど、もろもろを知らないらしい。知っていたとしても、なぜNG出しとかなかったんだ、オファーをもう受けてしまったんだぞ、契約してしまったんだぞ、となる。

なんだかなあ、とぼやきながら帰宅。ぼやいて済む問題ではない。最悪を絵に描いたような展開。来られない前提で稽古は進めていくしかない。悩み抜いたんだろうし、かわいそうだとも思うが、オレだってかわいそうだ。一番かわいそうなのは作品だ。

夜、スマホを衝動買いする。むしゃくしゃしていたからだろうか。ONE PLUS 5という機種。シャオミのMi6と同じく、Snapdragon835を積んでいる。海外サイト経由なので届くか心配。