ステーキを焼く修練

明け方、嫌な夢を見ていったん起きたが、寝ぼけ眼のままで、起きた途端どんな夢だったのか忘れた。不安感だけがあったので、大丈夫だと自分に言い聞かせて寝なおす。6時過ぎ、目覚ましが鳴って今度は本当に起きたが、不安感の残滓が胸にあった。

昨日作った切り干し大根を納豆と混ぜ、そぼろ納豆にして食べた。知ったのは「5時に夢中!」の料理コーナー。最近調べ直したら、茨城の郷土料理だとわかった。最近見ていない。見ると絶対楽しいのだが。テレビを日ごろから見ないと、「見るぞ!」と気合を入れないと番組を見逃す。録画も同様の理由で忘れる。

風呂に入り、洗濯物を干し、家事で少しずつ気分を落ち着ける。8時前に家を出る。中央線が混んでいた。高円寺の女性駅員がかわいかった。

仕事、朝の会議がいつもと別の部屋。リリースしてひと月たち、報告することはなくなっているので、ただ聞く。

午前中、テストの準備。SQLを保管しているかとOさんに言われ、すこし焦る。都度作っていた。SQL視点に立っていないからそうなる。

ミニストップで昼飯食べる。どん兵衛の豚汁うどん。西村賢太『暗渠の宿』読む。私小説。「けがれなき酒のへど」と、表題作所収。「けがれなき酒のへど」は、あるソープ嬢を好きになった男が、借金を肩代わりしようとして騙されるだけの話なのに、ただ事でない面白さがある。私小説≒純文学。どちらがどちらに含まれるだろう。そんなことを考えた。

午後、テストツールをリリース。4時ごろ、外が曇ってきた。雨が心配。

雨は降らなかった。オーケーストアに寄ってステーキ肉とキウイを買い、6時半帰宅。洗濯物を取り込み、キウイをおろし金でおろして、肉にぬりたくる。前にも一度やったことがあった。3年前だった。焼く時にキウイをきちんと洗い落とさなかったので、肉に酸味が残り、期待したほど旨くなかった。最後の詰めでテキトーな自分が出てくる悪い癖だ。

夕飯は朝と同じくそぼろ納豆。ステーキは食事というより、焼き方を練習したくて買ったのだ。キウイを塗って小一時間経ってから、果肉を洗い流し、キッチンタオルで水気をぬぐった。肉の色が変化していた。触ると、確かにやわらかくなっているような気がした。塩を振り、いつもの焼き方で焼く。ひっくり返すとき、筋のところで身が分かれそうになった。火を止めて肉を休ませる。肉汁にバターとレモン汁を加えて煮詰めたソースをかけて食べてみた。先週木曜日に焼いた時より火は弱めで、休ませる時間も短かったので、焼き加減はミディアムになっていたが、柔らかくなっていた。漬け込む時間を長くすればもっと柔らかくなるだろうが、そこまでしなくてもいい。ステーキの旨さイコール柔らかさではない。安肉はやはり、もう少し焼いた方がいいだろう。輸入物のステーキ用ロース肉は、どのスーパーでも安く売っている。練習材料には事欠かないというわけだ。心配なのは太ること。肉と飯のタッグは危険だ。飯がパンになっても同様。ポテトも危ない。

PrefumeのPV集がリリースされる。ファンだけど買わない。しかし人に聞かれたら勧める。矛盾しているようだが、好きなアーチストとはいえ、物販一切にどうしても興味が持てないので仕方ない。CDはさすがに買っているが、それも再生用アプリに落とし込んだら棚にしまうだけだ。大切なのは、CDではなく、音そのものなので、いつでも聞ける状態にあれば、メディアはなんでもいい。

Perfumeに関しては、テレビ番組出演にも興味が持てない。喋りは楽しいので、特番なら見たい。ラジオも同様。でも結局ライブが最高なのだ。リップシンクでもそうなのだ。生歌も披露するけど、そこに価値があるわけじゃない。今年は5月に行きそびれてしまったので、2011年以来のライブ参戦なしになりそう。

今年はライブそのものに行ってないのだ。去年のサマソニが最後。芝居でさえ5本しか見ていない。演劇を始めてからの人生で、観劇本数がもっとも少ない。

12時過ぎ就寝。