正しい疲れ方

 めずらしく夕方まで一心不乱に仕事をした。
 こういう日も珍しい。
 対象はなんであれ、なにかに集中するというのはいいことだと思う。
 それによる疲れは、正しい疲れであると思う。
 正しくない疲れは、たとえば暇疲れがそうだ。
 群ようこさんが、かつて本の雑誌社で働いていた頃、あまりの暇さに頭が変になりそうだったと書いていた。
 そういうのはよくわかる。

 「仕事が暇だったら本でも読めばいいじゃないですか」
 後輩がそう言っていた。確かにその通り。本が読めるなら何の問題もない。
 だが、世の中には、建前で仕事をしているフリをしなくてはならない人が結構いるのだ。

 夜7時半、閉店間際の食鮮館で、半額になった太巻きを買って帰宅。
 半額ハンターとなりつつある。

 夜、台本書きの続き。
 登場人物を先に考えようと思っていたが、先に台本を書いていくうちに、必要な登場人物が出てくるかもしれないと思ったのだ。
 だから本気書きではない。おおまかにストーリーをなぞるような書き方。