6時起き。
軽く走りに行く。荒玉水道を往復4キロ。
7時40分に家を出る。自転車で高井戸の検診センターへ。
8時15分から、身体測定と血液検査を受ける。たったそれだけなのに検査着に着替えたのが、少々アホらしかった。
検査後、前回お話した健康相談おねえさんと、この三ヶ月の成果について話す。特に何もしていないのだが、血圧は5月より下がり、上が120以下、下が90以下になっていたので、よくわからないが褒められる。
お茶菓子と紅茶をもらったので、それをいただいてセンターを出た。
自転車で帰宅し、すぐに作業。時間ぴったりだった。
昨日、途中までやった作業の続きをする。
昼、ドラッグストアで買い物。昼飯に赤いきつね食べる。二日間、お粥だけだったので、久しぶりにたべるカップうどんが美味しかった。桐野夏生『日没』で、施設に収容されたマッツ夢井も、食事にうどんが出た時に喜んでいた。
『日没』は、インモラルな内容の小説を書く作家のマッツ夢井が、ブンリンという機関に呼び出され、そのまま矯正施設に入れられてしまうという話。施設は、収容された作家がまともな作品を書く人間になるよう教育するという目的で作られたのだが、実情はむしろ、絶望に追い込んで自殺させるのを促進しているかのようだ。胸糞悪い人物が沢山出てくるので、読んでいると時々、こいつら全員ぶっ殺してやるという気分になってきて、おどろおどろしい妄想に取り憑かれそうになる。大根おろしのおろし金でおろし殺してやるとか。言葉遊びみたいだけど、めちゃくちゃ残酷だ。
午後3時過ぎ、どさん子ツールのエラー報告あり。すぐに直せると思ったが、ちょっと気になる現象もあったので、テストを含め、結果は明日報告することにした。
夜、髪を切りに行く。中野へ。コイワン君と、新しい学校のリーダーズの話や、いずれ世間ではガチすっぴんの価値が見直されるはずという話をする。
帰りにダイソーに寄り、編み作業で使っている色の毛糸を探すが、なかった。またしても取り扱い終了かと不安になる。買ったのは西葛西のダイソーだったので、今度実家に帰った時に見に行って、売っていたら4個くらい買い足しておかねばならない。ちょっと、足りるかどうか不安になっているのだ。
Netflix で『極悪女王』1話見る。冒頭、ダンプ松本の入場シーンにゾクゾクする。『ホンモノラジオ』で東野さんが、「あのかわいかった松本香がダンプ松本になるのがジョーカーの誕生みたい」だと言っていた。そんなの、見たいに決まっているではないか。
途中まで見た。『地面師たち』の方が役者の使い方や演出が上手いと思った。メインの役者はどちらも素晴らしいが、エキストラの配置や脇役の芝居は『地面師たち』の方が洗練されていた。『極悪女王』はそういう意味で、お金のかかったテレビドラマという感じがした。しかし、画面から発する熱気はすごかった。今年の夏が『地面師たち』なら、秋は『極悪女王』の季節になるのだろう。
夕食に、ホットドッグと、山岡家のカップ麺を食べた。ホットドッグは、久しぶりに青ばんマヨネーズを塗った。うまし。
健康診断の追試が終わったので、飲んでもいい日であったが、飲みたくないという気持ちに気がついた。もしかしてこれまでも、特に飲みたくないのにクセで飲んでいたのではないか? そう思うとアホらしくなった。
ただ、飲みたいと思う時はいつか必ずやってくる。生食用牡蠣が出回り始めたら、ワインを買わないわけにはいかないだろう。あるいは、この秋最初のおでんを作った時など、日本酒がなかったら寂しくで死んじゃう。
来年の東京マラソンに当選した。
実は先週、結果が発表されたので、公式サイトの結果ページで確認したのだが、都民抽選が落選となっていたので、落ちたと思い、これはもう、一生当選することはないだろうと、捨て鉢な気持ちになっていた。
ところが今日、運営からメールがきた。落ちたのになんで? と思って読んでみると、当選者でまだ入金が確認できない人に送っていると書かれていた。自分の結果ページを見に行くと、都民抽選落選と書かれた下の行に、一般抽選当選と書かれていた。
あわてて入金手続きをした。
入金してから、オレなんかが走っていいのだろうかという卑屈な思いが、よーくかき混ぜた、ねるねるねるね、みたいに膨らんできた。
初めて抽選に申し込んだのは2008年の第2回大会。それが初めてのフルマラソン参加になるはずだった。
しかし抽選に落ちた。落ちるとは思っていなかった。けっこう覚悟を決めていたのに。
で、覚悟がもったいなくなり、代わりに東京マラソンのひと月後に開かれる荒川市民マラソンにエントリーした。それが、我がフルマラソンの事始めだった。
以降、今年こそはと思いながら、東京マラソンのエントリーを続けた。
2009年の第3回大会に落ちた。
2010年の第4回大会に落ちた。
2011年の第5回大会に落ちた。
2012年の第6回大会に落ちた。
2013年の第7回大会に落ちた。
この6年間は、練習量と年齢の関係で、走るのが一番速かった頃だった。彩湖マラソンを走った時に、ダメダメと自覚した2013年でさえ、3時間53秒くらいのタイムで完走していたのだ。
2014年以降は4時間を切るのが難しくなってきた。悪い意味で『フルマラソンずれ』し、大会に向けてがむしゃらに走り込むことがなくなり、それまでの走り込み貯金が尽きたせいだと思う。東京マラソンに初めてエントリーした頃の、赤胴鈴之助みたいな純真さが失われていたのだ。
2017年、思い出したように第11回大会にエントリーしたが、落ちることを確認するためにエントリーしたフシがある。すでに抽選の倍率は10倍に達していた。この頃はもう、東京マラソンへの思い入れなど、とっくになくなっていた。
今年エントリーしたのは、ただの気まぐれといってよい。来年3月は、今年棄権した板橋Cityマラソンにエントリーしてリベンジを果たすつもりだったが、東京マラソンはもう少し早い時期にエントリー受付を開始する。で、久しぶりにエントリーして、いつものようにちゃんとオレを落選させる大会であることを確認してから、板橋にエントリーすれば、験担ぎになって、いい記録が出せるのではないかと思ったのだ。
そしたら受かっちゃうのだもの。
2008年の大会以来、17年目の宿願達成だ。2008年といったら、まだ地デジ放送が始まる前だ。お昼休みが、ウキウキウォッチングだった頃だ。
そりゃ「押すなよ」と言ったけど、今まで押さなかったことなかったじゃないか。今回も押されて落ちて、帽子を床に叩きつけるムーブをするつもりだったのに。
押さないなんて。どうリアクションしたらいいのかわからないよ。
ていうか、走れっていう話だ。分かっている。さすがに大人だし。受かった以上、真面目に走るしかないだろう。
12時就寝。