急に涼しくなったので長袖を着た。
これまでが暑すぎたのだ。
しかし雨は夜になるまで降らなかった。
だから梅雨寒という感じはせず、なんだか10月のある日に飛んだみたいだった。
1月2月の寒さは当たり前の寒さだ。
10月は覚悟の寒さといえる。
もちろん10月の寒さなんてたかがしれているのだけど、それまでが暑かったわけだから、相対な寒さとしてはかなり堪える。
特に真夜中、自転車でコンビニに行く時の寒さときたら。
幸い、今住んでいるアパートはコンビニまで歩いて数十秒の距離にあるから、寒さで切ない思いをあまりしなくて済む。
今日の寒さはそういう意味で、かわいいもんだった。
かわいいもんというのはつまり、定義しようがないということでもある。
長袖を着て、あとは無視するに限る。
ザ・フーが今年の夏にとうとう来日するのだが、春に出したベストアルバムに入っていた新曲のプロモーションビデオをネットで見た。
The Real Looking Boy という曲。
エルビス・プレスリーの映像で始まり、あとは昔のザ・フーの演奏シーンが続く。
いいなあ、と素直に感じる3分あまりの時間を過ごした。
それにしても、夏の来日は盛り上がるのだろうか。
フェスティバル出演のため、エアロスミスの前に演奏するわけだ。
ファン層が被るとは思えないし。
行きたいなあと思う気持ちはとても強いけど、すでにオリジナルメンバーのうち二人が物故した状態で見ても、ただの「懐かしの歌」みたいだ。
にもかかわらずやはり、その日が来たら稽古場のどこかでそわそわしてしまうのだろう。