切ない試合

 8時起き。
 松屋で朝飯。
 滅茶苦茶熱いお茶ではなく、冷たい水をくれたところに、季節の変化を感じる。

 眠かった。
 夕べはなんだかんだと3時まで起きていたためだ。
 夜の12時を過ぎてからに入ってしまった。
 条件反射というよりほかない。
 昼過ぎに公園で昼寝をしたら、眠気は少しおさまった。
 天気は曇り。
 雨が降りそうだったが、持ちこたえてそのまま夕方になった。
 夕方はむしろ晴れていた。

 6時半に新宿の喫茶店RANZANへ。
 パーマ企画の細井氏と会う。
 川口さんの紹介で、11月にやる公演の演出を頼まれたのだ。
 稽古時間その他の概要を聞く。
 台本ができるのが7月で、稽古開始は9月半ばからということになりそうだ。

 細井さんと別れてから、紀伊国屋書店の地下にあるスパゲティ屋でペペロンチーノを食べる。
 味がしなかったのでタバスコと塩を少しかけて食べた。
 安いがおいしくはない。おいしくはないが安い。

 8時半帰宅。
 ノアのインターネット映像で、川田のインタビューを見る。
 相変わらずの訥々とした喋りは、旧全日本プロレスファンとして懐かしさを覚える。

 10時半からジョギング。
 西国分寺まで往復。1時間。

 ノアドームの開催まであと2ヶ月以上あるのに、待ち遠しくて仕方ない。
 カードを予想するのにも飽きたので、昨年のドーム大会メインイベントである小橋対秋山の試合を見た。
 激しすぎる試合を見ると、切ない気持ちになることがある。
 戦う二人の精神が限界まで純化され、周囲のあらゆるものが存在しない状態になっていく。
 ファンは懸命に声援を送るが、それすら無意味になるほど二人は遠くに行ってしまう。
 これは、切ない。
 失恋の気持ちにも似ている。
 熱心なファンほど、その切なさはこたえるだろう。
 世界一の試合だったと認めつつも、手放しで良かったとほめるファンが案外少ないのは、そうした事情のせいかもしれない。