亀田の試合

 5時前にいったん目が覚め、寝ぼけたままどら焼きを食べる。
 また眠り、今度は7時半に起きる。
 トータルで7時間以上寝たのに、あまり寝た気がしなかった。

 松尾スズキ『宗教が往く』読む。
 これは、カート・ヴォネガットだ。
 主人公のフクスケが、歩いて東京に行こうとするくだりなど、ヴォネガットの『スラップスティック』を思わせる。
 無垢と残酷が表裏一体となっているところもそうだ。
 そして、身も蓋もないシーンの果てに、とんでもなく美しい台詞があったりする。

 昼、久々に『武蔵家』でラーメン。

 夕方、豚肉の薄切りを買って帰る。
 冷蔵庫にあったキムチと一緒に炒めたのだが、思っていたのとは全然違う味になってしまった。
 松屋の<ビビン丼>みたいにしたかったのだが。

 9時過ぎからジョギング。
 電通研究所前まで往復10キロ。
 先週の金曜日に走ったときと比べて、体力的にははるかに楽だった。

 帰宅後、亀田が世界王座についたニュースを知る。
 判定だったらしい。
 しかも、微妙な判定。

 TBSは、無理矢理亀田をヒーローにしたいんだろうか?
 そして、亀田家はそれに本気で乗っかっているのだろうか?
 「それも方便」
 と大人の対応ができるほど、亀田興毅は大人じゃない。
 まだ19歳だ。

 ともあれ、亀田スター養成計画が頓挫したのは間違いないだろう。
 しかし、まだ19歳だ。全然焦ることないじゃないか。
 今まで散々持ち上げてきて、持ち上げすぎについて誰も本気で警告しなかったんだから、みんな等しく苦い思いをかみしめるべきだ。
 判定批判を亀田批判にすり替えるみっともなさには気をつけないと。
 やくみつるになっちまう。