言葉がもたれる

夕方、中野へ。
丸井本店が閉店したため、南口の中野通りは人通りが少なくなったように感じる。
テナントのなくなったにも関わらず巨大な存在感を示すビルが、風景に威圧感を与えている。
廃墟感とまではいかないが、それに似た感じだ。

大勝軒でつけそばを頼む。
中野に来るとここへ寄るのは、宿命を通り越し、もはや呪いといってもよい。
寄らずには去れない。

中野の大勝軒は、閉店した池袋大勝軒とは、つけダレの味が違う。
甘辛くはない。
鰹だしと酢の味。
スープ割りにするとまことに美味だ。
これが楽しみで、10年近く通っているようなものだ。

中野系の大勝軒は、新中野にもある。
他には知らない。
阿佐ヶ谷の大勝軒は、中野系とは違う。
大塚のもそう。

食べ終わり、線路沿いを高円寺方面へ歩く。
7時よりテルプシコールにて観劇。
旧知の今井美佐穂さんと、発電ジョカ!の笠さんが出演している。

テルプシコールで芝居を見るのは初めて。
天井が割に高く、線路沿いなのに電車の音はそれほど気にならなかった。
静かな芝居を上演したら、どうなるかわからないが。

二人芝居3本立ての公演だった。
会話劇。
掛け合いの面白さ、イントネーションの工夫、言葉への反応と動きなど、文句をつけるようなところはない。
だがおそらくそれゆえに、言葉が胃にもたれる。
ウニが好物でも、三食ウニがよいわけでないのと同じだろう。

終演後、劇場外で出待ちを少しするが、時間がかかりそうだったので失礼する。
帰り道、自分の演技について考える。
緩急のつけかた、テンションをリラックスしたまま維持するやり方など。

銭湯に寄り、サウナに入る。
ここ数日疲れがたまっていたが、サウナ室と水風呂を往復するとすっきりした。

11時帰宅。