市川

朝カレー。
一日経つと旨くなる典型的な味だった。
昼弁当。
カレーを弁当にするわけにはいかず、ソーセージや野菜などを適当に詰めた。
夜カレー。
実家へ帰ると不吉な匂いがした。
台所に行くと鍋にカレーがたっぷり煮えていた。
続くとき、カレーは続くものだ。

7時半からジョギング。
実家のいつものコースを北上。
北葛西から新川を渡り、金魚屋そばを通り抜け、松江の商店街に左折せずそのまま進んで環七へ。
環七を北上し千葉街道に出て、そこから市川まで往復20K。
1時間46分で帰宅。
道が良かったためか、ペースを崩すことなく走れた。
しかし、行きが51分だったのに対し、帰りは55分かかっている。
確かに後半ややへたった。
カレーをあれだけ食ったのにへたった。
体内のグリコーゲン蓄積量は、そう簡単に増えるものではないということか。

帰宅してシャワーを浴びる。
居間で父親が映画を見ていた。
「面白いのをやっとるぞ」
見ると、市川昆監督の『犬神家の一族』2006年版だった。
1976年版なら良かったのだが。

画面が、とても21世紀に撮られたものとは思えない色合いだった。
1970年代といわれても気づかぬ感じ。
特に薄暗い部屋のシーンなど。
やはりその辺は、半世紀以上のキャリアを誇る巨匠の技なのだろうか。

放送は、先ごろ亡くなった市川昆監督の追悼特集のようだった。
もっと他にも見たいのがたくさんあるが、どのくらい放送してくれるだろうか。
こういう時頼りになるのはNHKの衛星だが。
普段なかなか見られないのをやって欲しいぞ。
『東京オリンピック』とか。
『太平洋ひとりぼっち』とか、見たいぞ。