やっぱ、もののけ姫はいいなあ

5時起き。

朝飯に、ご飯、鰺、ジャーマンポテトの残り、大根おろし、味噌汁。

予報通り、朝から雨だった。時々やんだが、雨雲レーダーを見ると、雨の仕事予定は超売れっ子の過密スケジュールみたいになっていた。
釣りは諦めた。しかし、自転車のタイヤ交換はしたかったので、クロスバイクを実家の部屋に持って来て、仏壇部屋でタイヤ交換をした。
2017年に通販で買った格安クロスバイクで、タイヤはクイックリリースではなくナットの直付けだった。実家に工具がなかったら買いに行かねばならなかったが、幸いレンチはあった。

前輪から始める。今回の交換ではサイズを33Cから28Cにした。
ナットは固かったが、両手を使って体重をかけたら緩めることができた。ホッとした。しかし、こんどはチューブバルブのナットが固くて取れなかった。プライヤーで挟んでもダメだった。再び実家工具を探すと、工具箱に小さいレンチがあった。運良くチューブバルブにぴったりのサイズだったので、無事に緩めることができた。
家に空気入れがないので、新しいチューブには空気を入れずに交換を始めた。しかし空気をまったく入れないと、ホイールに対してチューブの外周が余り気味になってしまい、タイヤをはめるとチューブのダブついた部分が折り重なってしまった。このまま空気をいれたらパンクしてしまう。いったんタイヤとチューブを外した。
バルブを緩め、息でチューブを膨らませてみると、いい感じに膨らんだ。その状態で取り付けをすると、先ほどよりもホイールにフィットする感じになっていた。タイヤを取り付け、チューブを挟んでいないかを確認し、前輪の交換完了。
後輪は、ナットが前輪より固くて苦労したが、タイヤ交換自体は前輪の経験を生かしてすぐに終わった。

外した33Cのタイヤは新品だった。5月に修理した時、タイヤ交換もしたのをすっかり忘れており、買った時の古いタイヤがついていると思いこんでいたのだ。なので、古いタイヤを交換するという目的とはまったくずれてしまったが、サイズを小さくするため付け替えることはできたので、まあいいかと思い直した。

近所の自転車屋に空気を入れにいこうと思ったが、雨だったので諦め、自転車を駐輪場に戻した。

昼飯に、ミスドのドーナツとコーヒー。

午後、雨がやんだタイミングを見計らって、サイクルベースあさひへ。自転車の空気を入れた。その後で乗ってみると、漕ぐ時に必要な力がギア一つ分くらい軽くなったような気がした。これで釣りに行くのが楽になる。

VBAの問題集を解く。日頃使っているのに、テストという形で出されると結構間違えた。

夜、家にハウスシチューの調味料があったので、ありものの肉と野菜でシチューを作った。夕食は、小僧寿しとそのシチューを食べた。

『もののけ姫』をテレビで放送していた。アシタカが牛飼いを助けるところから、サンがシシ神さまの森に怪我したアシタカを連れていくところまで見た。

エボシさまはもののけ達にとって仇敵だが、たたら場の人間達にとっては女神に等しいリーダーだ。彼女の築いたたたら場という共同体は、理想主義的に描かれている。時の権力にとってもたたら場は無視できない存在だ。

その力を利用してあるものを持ち帰る密命を帯びたのがジコ坊。この人もただの悪というわけではなく、この世の悲惨を見尽くしたゆえの現実主義者というキャラクターになっている。

人と森は争ってはいけないというのがアシタカの考え方だが、彼独自の考えというわけではない。ヤマトとの戦に敗れ遠くの地に落ち延びたという、アシタカが所属する民族全体の考え方だ。森と共生してきた彼らだったが、タタリ神になったイノシシに襲われ、アシタカが呪いを受けるのが冒頭。彼の旅はそこから始まるのだが、それは呪いを解くためではなく、なぜ自分がこの呪いを受けねばならなかったのかを知るための旅になっている。それ故にだろうか、アシタカは激することがあっても、ヒーローになるような行動は慎んでいる。

公開当時この作品が、多くの人を惹きつけたと同時に困惑させたのは、アシタカがそのようなキャラクターであったからかもしれない。

もののけ姫は、ニンゲンとして生まれながらも心はもののけ達とともにあり、ニンゲンを憎んでいる女の子で、そこに迷いはない。できるものなら、たたら場の人間どもなど皆殺しにしたいと思っている。

たたら場の客人となっているアシタカは、人ともののけ両方の立場を理解できてしまう。そこへ、もののけ姫襲来、サンとエボシさまの一騎打ちとイベントが続く。アシタカは二人の争いを止め、村を出て行くが、誤って放たれた石火矢の弾丸が胸を貫通し、重傷を負ってしまう。

にも関わらずアシタカは何も言わず、これは自分のやるべきことなのだとでも言いたげに、サンを山犬たちに返す。このあたり、アシタカのセリフが少ないことはとても重要だと思う。解決できない対立の最前線に割って入る時の寡黙さは、争いが避けられないものであるにも関わらず、できることをやろうとするが故のものだと思えば、心を揺さぶられる。

やっぱ、もののけ姫はいいなあ。