暮れなずめ街

朝、トーストとハムエッグ。
ちょっと食べたらお腹が張るのは相変わらずだ。

夕方、しらすバターご飯を作って食べる。
作るも何も、ご飯にバターをのせて少しレンジで温め、バターが溶けたらしらすと一緒にかき混ぜ、醤油をかけて食べるだけ。

夜、『暮れなずめ街』の書き直し作業を開始する。
先日少しだけ進めた『俺のつむじ風』に比べると、話の運びがわかりやすい。
極端に要約すれば、二人組が街にやってきて、色々あって去る話だ。
街は再開発予定地という設定で、住人が次々と引っ越している。
昔通っていた高校のあたりが、まさにそういう街だった。
とてつもなく古いパチンコ屋や、空き地に挟まれた駄菓子屋があった。

台本を書いていた当時はバイク便の仕事をしており、都内に限らず色々な街に配達をしたのだが、寂れた街に行くとどういうわけか心が落ち着いたのを覚えている。
今でもそうだ。
新しい街よりは、古くて侘びしい感じの街を歩く方が楽しい。
そんな街の肉屋でコロッケを買ったり、歩きながらかじったりできれば、それは幸せな生活だと思う。

上演時の舞台装置は頭から消して、セットなしでやるものとして書き直す。
余計な台詞は削いでいく。
上演されるかどうかはわからないが、もしされなくても、マグで再演できればいいと思う。