旧友交歓

カレーライスを作ろうと思い、昼前に買い物に行く。
ルーを選んでいつも思うのだが、こくまろ、とろけるカレー、熟カレーは、なぜいつも安いのだろう。
ゴールデンカレーとバーモントカレーはそれらよりも値段が高く、ジャワカレーがさらにやや高い。
その上は、ディナーカレーや、ザ・カリーという贅沢系のカレーがある。

バーモントカレーは、自分の好みとしては辛口でも甘いのだが、子供の頃の夏休みに食べたカレーの味はまさにこれだ。

ゴールデンカレーはいつも安売りしていたような記憶があるのだが、今はこくまろよりも高いようだ。

(カレーでも作るか)
ではなく、しっかりとした意志でもって、
(カレーを作ろう)
と思った時、いつもならジャワカレーの辛口を選ぶところだ。
だが、今日は甘くてもいいから、夏休みのカレーの味を味わいたかったので、かなり久しぶりにバーモントカレーを買った。
さすがに甘口は無理なので辛口。

にんじん、ジャガイモ、玉ねぎに、ソーセージという材料で作った。
ソーセージのカレーは、馬鹿にしたものではないのだ。
魚肉ソーセージのことではない。
豚肉を使ったやつだ。
普通の肉に比べて、煮込んだ時に出てくる旨味が柔らかく好ましい。

ソーセージは全部煮込まず、数本はフライパンで焼いてトッピングにした。
夏カレーの味だ。

夕方、渋谷へ。
ハチ公前にて、ドラマスタジオで同期だった太一と待ち合わせ。
先日の一人芝居を見に来てくれて、久しぶりに飲むことになったのだ。

「わん」へ移動し、とりあえず乾杯する。
飲みながら話すのは13年ぶりだ。
積る話はお互いたくさんあるのに、自分ばかり話してしまったような気がする。

2時間ほど飲んでから店を変える。
立ち飲みの店に入り、そこで、今だから話せる話の続きを色々する。

一人芝居をやってみたくなったと太一が言うので、協力するよと伝える。
一人芝居をやって、見た人が、自分もやってみようと思ってくれるのは、褒められるよりもさらに嬉しい。
やっちゃえやっちゃえ、どんどんやっちゃえ、と思う。
11時過ぎに店を出る。
また飲もうと約束して太一と別れる。
久しぶりに楽しい飲みだった。