昼前、買い物に行き、寿司のパックを買う。
朝昼兼用の食事。
1時から稽古。レク室。
渡辺さん、タカ、理保さん、知恵ちゃんで、マルチ商法の場面を演ずる。
「高校の友達に勧誘されたことがあるんです」
とタカ。
その場面を説明してもらってから、再現してみる。
体験者であるためか、タカの口から滑るように台詞が出てきて面白い。
渡辺さんは、マルチではないが、詐欺に引っかかったことがあると告白。
「中尾彬風の紳士と知り合いになって、ちょくちょく会って飲むようになったんですよ。それで、ある時、実は映画を製作しているから、君も出演しないかと言われて。そのためにはお金がいくらか必要なので持ってきてくれと。で、お金がないと言ったら、近くの消費者金融をいくつか紹介されて、ここでいくらずつ借りろと」
「借りたんですか」
「ええ。ところが、1件目に行って借りたら、なんかものものしいんですよ。それで、店を出てから友達に電話をして、あのさ、俺、これこれこういうわけでお金を借りちゃったんだけど、いいのかなと」
「そしたら友達は?」
「いいわけねえだろと」
結局、断ったらしい。
その映画、見てみたいものだ。
5時に稽古終了。
いったん帰宅し、自転車で八幡山へ。
「狢」でつけ麺を食べ、桃原君の旗揚げ公演を観るため、ワーサルシアターへ。
開場が押していたので、ロビーで突っ立っていると、綾香のファンという男性から声をかけられた。
ブログを拝見していると言われる。
稽古場日記をアップし続けて11年になるが、その間、背中に「バカ」と書かれた紙を貼ったまま、気づかず生きてきたようなもので、たまに「読んでますよ」と言われると、うろたえてしまう。
芝居は、お宝をめぐったもの。
綾香は熟女みたいな役を。
柳瀬君はエロ部下。
千陽ちゃんはぱりっとしたスーツを着た役を好演。
桃ちゃんは主役を頑張っていた。
色々大変だったろうが、「とにかくやる」としか言いようのない熱情で、なんとかやり遂げたのだと思う。
芝居を始める原点のエネルギーを見たような気がして、刺激を受けた。
終演後、以前よく通った高井戸のガストへ行き、台本書き。
途中、世の中に不満をぶつける爺さんが来店。
周囲の音に応じて、憤懣やるかたなしといった感じで、
「しゃっ!」
とつぶやいていた。
1時半帰宅。