小中高そして大人

夕方、吉祥寺へ。
南口の「大勝軒」でつけそばを食べてから、吉祥寺シアターへ。
サスペンデッズ公演『GO HOME』観劇。
りほさんが客演。
彼女、トツゲキ倶楽部と本番が丸かぶりなのに、休演日に見に来てくれた。
お礼をしたかったので、手みやげにスコーンを買った。

冒頭からしばらくは、どういう作品なのかわからず、なかなか入り込めなかった。
仕事帰りで疲れていたこともある。
眠かった。
その眠気を払ってくれたのは、役者の演技だった。

地方のある町が舞台。
川が流れていて、鮭が遡上してくるという設定。
その町で育った男女の、いわば年代記。
みんな色々な人生を生きているということだ。

役者は、同じ人物の小学生時代から大人までを演じ分けていた。
大人の役者がランドセルを背負ったり、学生服を着たりすると、コントになってしまいがちなのだが、ちゃんとその人物の小学生時代、中学生時代を演じていて、見ていて違和感を覚えなかった。
ラスト、初めて出会った男の子と女の子が石切をするシーンは、心が震えた。
舞台美術も照明も美しかった。

終演後、綾香、亜企ちゃん、渡辺さんに会う。
りほにスコーンを渡し、先日見に来てくれた時の礼を言う。
あんなに巧い役者に混じって、どんな感じだったと聞くと、
「いや、別に、特には」
という返事。
りほさんらしい。

駅までの路地がキャバクラ街道と化していた。
ワイシャツを着ているので、声をかけまくられた。
渡辺さん、その都度几帳面に、
「キャバクラは結構です」
と答えていた。

亜企ちゃん、iPhoneを買ったそうだ。
「iPhoneじゃなくて、このケースが欲しくて」
と、木目のケースを撫でていた。

10時半帰宅。