風呂なし

10時過ぎから仕事。
新人だったK君は、なんだか自分のしもべのごとき存在になりつつある。
メールをすると、
「神さま お疲れさまです」
と書いてくる。
夕方のメンテナンス報告は、必ず誰かの物まねをしてくれと言うと、正直に挑戦し玉砕する。
田中邦衛、美輪明宏、郷ひろみ、そして今週は大山のぶ代のドラえもん。
似ていないのに、努力はわかるという似具合が、味わい深い。

いつも打ち合わせをしているYさんが休みだったので、いないうちに作れるフォームを作っておいた。
体調を崩したらしい。
気を遣いまくる人なので、一度ゆっくりと、思う存分接待したいと思っている。

6時半にあがる。
タウンセブンで買い物。
加熱用牡蠣を買う。

青梅街道沿いのフレッシュネスバーガーで夕食。
ガラガラだった。
しかもメニューの半分が、パンがないという理由で、作れないらしかった。

2階にあがり、食べ終わってから1時間ほど本を読む。
チップ・ハース&ダン・ハース『スイッチ!』

9時に店を出る。
銭湯に寄っていこうか迷ったが、いずれにせよいったん帰ることに。
どうせ歩いて5分だ。

帰宅後、牡蠣のオイル漬けを仕込み、洗い物をし、ストレッチなどをしていたら、1時を過ぎてしまった。
銭湯は夜中の2時までやっているらしいが、今日はやめてシャワーにした。
しかし、夜中の2時までやっていたら、風呂なし生活でも全然平気だ。
風呂なしのアパートが、周囲にたくさんあるとは思えないのだが。

小金井の、初めて一人暮らしをした風呂なしアパートは、今でも建っている。
周囲に銭湯はない。

風呂なし時代は、大学のシャワーを利用するということをよくしていた。
真夜中でも平気だった。
卒業して2年あまり、銭湯に行くよりそっちに行く方が多かった。
警備や規則が厳しくなってきて、近くの銭湯もなくなったので、ユニットバスつきのアパートに引っ越したのだ。

そのアパートは、自分が引っ越してすぐに取り壊され、建て売り住宅になってしまった。
風呂なしアパートの方が古いのに、まだ建っている。
もう、築50年近くなっているんじゃないか?
あの部屋に、今は誰が住んでいるんだろう。