本狩人

昼、わかめスープとおにぎり。

昨日Twitterで本を捨てることをつぶやいたら、キクくんが早速今日うちに引き取りに来ることになった。
たまたまバイトが休みというタイミングだったらしい。

しかし、部屋はぐっちゃぐちゃで、人をもてなす状態ではない。
せめて少しでも座るスペースくらい確保しないと。

仕事後、そう思いながら急いで帰宅し、失敗したドミノ倒し世界記録挑戦みたいになった部屋を、本はそこに、文房具はあそこにと片付けた。

8時前にキクくん来宅。
部屋に招じ入れ、転がってる本を選んでもらう。

歴史物が好きだという彼に一番のおすすめは、吉川英治『新平家物語』全16巻だった。
これは、実はあげるには惜しい本なのだけども、すでに3回以上読み返したし、今読みたいと思っている人に渡るのが本にとっての幸せだろうと思い、あげることにした。

他にも珍しいところでは、船木誠勝『パーフェクト!ハイブリッド肉体改造法』など。
確か船木が引退する少し前に出た本だ。
ページをめくると、当時パンクラス道場にいた須藤元気が筋トレをしているレアな写真があったりする。

それから、中崎タツヤの単行本を数冊。
漫画だが、二十代の頃大いに影響を受けたのだと言うと、素直に鞄に入れていた。

その後、発泡酒など飲みつつ、12時近くまで話をする。
差しで話すのは初めてだったが、
(へえ、そうだったのか)
と思う話が多く、話題も尽きず、けっこう夢中になって話し込んでしまった。

終電に間に合う時間にキク君は帰っていった。
そういえば腹が減ったなと思い、ザワークラウトと、冷凍食品の唐揚げを食べる。