通夜

9時起き。昼前に走りに行き、途中で稽古場に寄り、料金を支払う。
午後、台本書きをしてから稽古場に電話し、関係者に不幸があったため、稽古場キャンセルの旨を伝える。

5時前に家を出る。新橋から川崎へ。そこからバスで港湾地区にある斎場へ。
降りる停留所を間違え、ひとつ先まで行ってしまった。
そのあたりは工業地帯のど真ん中で、日が沈むと真っ暗だった。

記帳をして中に入ると浅香が来ていた。隣に座る。

7時からお経が読まれた。焼香をしてそのまま通夜振る舞いの席に行き、浅香と話す。
漠の関係者が沢山来ていた。田和くんの後輩達が多かった。
豪介来ており、苦笑いのようなものを浮かべていた。田和くんの顔を見に行き、戻ってきてから、耐えきれなくなったように泣いていた。

騙されているような気持ちがずっと続いていた。田和くんがマグに出たのは4年前だった。内容は葬式帰りの人々が過去を振り返るというものだった。田和くんも他の役者も衣装は喪服だった。
その時芝居に出た面々も通夜にいた。悪い冗談を見させられている気がした。

遺族の方々が帰ったのをしおに、引きあげることにした。久しふりに会う顔もあったが、旧交を温める気分にはなれなかった。

10時半帰宅。
ビールを買ってきて飲んだ。