腰がピキッ

朝7時過ぎ起き。朝飯に、ご飯、鮭、納豆、豚汁。

9時前、旧江戸川へシーバス釣りに行く。満潮時刻が6時過ぎだったので大分下げていた。

うひょぞーんで釣ろうと思ったが、ワンドに先行者がいたので、やや上流で釣りはじめた。最初にワームを投げ、次にミニエントを投げた。潮は思ったよりも澄んでいなかった。

釣りの途中で、古いスマホを防水ケースに入れ、動画を撮影しながら川の中に沈めてみた。水中の地形をそれで確認できるのではないかと思ったのだが、竿にぶら下げたスマホはぐるぐる回転してしまって、うまく撮れなかった。

ワンドがあいたので、うひょゾーンに向かってランガンしようと思い、ゴロタ石を移動していると、渡り鳥の死骸を見つけた。死んだのか、それともカラスか何かに捕食されたあとなのかを確かめようと思い、少し身をかがめた。

腰がピキッとした。

慌てて姿勢を戻した。呼吸を整え、横隔膜を上下させて背中の筋肉をストレッチする。幸い、ぎっくり腰ではないようだった。

痛めたのは腰の左側だった。ゴロタ石は川に向かって傾斜しており、体を斜めにしたまま屈んだため、左側の腰に無理な力が加わってしまったようだった。

なんとか歩くのは大丈夫そうだったので、ゴロタ石から河川敷の緑道に上がり、うひょゾーンへ移動した。

屈むと腰が痛むので、アポロ11号乗組員の月面着陸みたいな動きでルアーを交換し、もはや釣るのが目的ではなく、ドリフトやダートの練習をするつもりで投げた。

小さい子を二人連れたパパさんが河川敷を歩いてきて、オレの後で立ち止まった。

「釣れますか?」

パパさんが聞いていた。

「シーズン過ぎると全然駄目ですね」

と、オレ。

「ボクも昔、やってたんですよ」とパパ。
「そうですか」
「この辺、釣りをする人、もういませんか?」
「いえ、秋は混んでいて、釣り人が鈴なりでしたよ」
「へー」

そのあたりで、3歳くらいの娘ちゃんが「もうあっち行こうよ」とぐずりはじめたので、おっと、知らないおっさんプレッシャーをいとけない童子にかけちゃまずいな、と思い、視線を川面にもどしてルアーを投げた。
すると後からパパ氏の声が聞こえてきた。

「ほら、今投げたのがね、お魚さんそっくりのエサなんだよ」

フリだな? と判断した。
投げたのはソラリアだった。やや早めにリトリーブしてきて、岸近くまで寄せたところで浮き上がらせ、ちょんちょんとダートさせて、お魚さんみたいな動きをさせた。パパはそれも見て言う。

「ほら、見える? お魚さんみたいに動いてるでしょ」
「うん」と娘ちゃん。
「ああやって動かしているとね、もっと大きなお魚さんがやってきて、あっ、エサだ、と思って、食べちゃうんだよ」
「●※▽Дξ√」と娘ちゃん。聞き取れなかった。

「ありがとうございました」
パパがお礼を言ってきたので、振り返り会釈をした。メリークリスマス。

11時過ぎ納竿。

いったん実家に帰ってから、オーケーストアへ買い物に行き、夕食の食材や、ビールなどを買った。

午後、ひじき煮と、切り干し大根の煮物を、大量に作った。なぜかこうしたお惣菜を作りたくなったのだ。

夜、豚肉、ほうれん草、牡蠣、つみれなどで、常夜鍋を作って食べた。

レンタルで借りた『カーネーション』を見た。2011年のNHK朝ドラである。朝ドラ最高傑作だという評価は知っていたが、一度も見たことがなかったので、借りてみた。

なるほど、主演の尾野真千子は、はつらつとしていて、見ていると元気が出た。これを毎朝見ていたら、ファンになるよなあと思った。

10時過ぎ就寝。